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短い夏が来る前に、入笠は早くも秋の気配を見せ始めた。小屋の裏手にある灌木林の中にワレモコウの花が咲いていた。こういう山の中に咲く草花は、過(あやま)たず、確実に季節の流れを伝えてくれるのだろうに、それにしても早い。
清楚な秋の花が好きだ。その控え目な色合いが、秋風の中で詩情を漂わせつつ揺れている。名前を知らない花ばかりだが、思いがけない草むらに自らの役割を目立たず、健気に、ひっそりと演じている。
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ワレモコウ
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マツムシソウ
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カワラナデシコ
もう、夏など来なくてもいいから、その分、長い秋が来てほしい。どのみち、後10日もすれば高原の夏は逝く。今さら取り繕うように夏の空が現れたとて、もう遅い、遅過ぎる。ついでに、この態度のはっきりとしない「長居し過ぎた客」のような鬱陶しい雨空も、秋風の立つ前に、誰かどこかに連れていってはくれまいか。
今朝上ってくるときに考えた。雨空ばかりが続くなら、それはそれで良かったかも知れない、と。ところが時折思わせぶりに、青空を覗かせて見せるから、腹が立つのだと。煽情的な惹句に釣られて買った本が、狡猾そうな女優の水着姿だったと先日あの独身のセンセイは怒っておいでだったが、今夏の空模様を見ているとそれと似ていて、センセイの怒りもまんざら分からない気がしないでもない。クク。
もうすぐ牛の中間検査の日が来る。牛が山に来て2カ月。月日の経つのはやたらと早いと思っていたのに、まだそんなことかと驚いている。
政治にモノ申スのは控えているが、兵士は女性の防衛大臣(二度目!)の命令で戦うのか、戦えるのか。
8月の中旬、予約がポッカリと空いている。今週末から来週の前半はそれなりに忙しい。
で、山小屋「農協ハウス」とキャンプ場の営業に関しましては、カテゴリー別の「H28年度の案内」をご覧ください。