Photo by Ume氏
天気はきょうも曇天、あまり良くない。それでもUme氏のこういう好天に恵まれた明るい写真を掲載するのは、折角の作品が時季を失ってしまっては勿体ないというのが一つの理由。それにやはり、今の季節の牧場の様子を伝えるには言葉でなく、映像の方が正しく伝わると考えるからで、きっと、この独り言を聞いてくれる人たちもそう感ずるだろう。
この写真も、先週末に訪れてくれた例の3人組の楽し気な様子、きっと伝わるだろう。もう1枚、美しい写真もと思ったが、夕闇の訪れには少々早や過ぎてこちらは載せるのを控えた。
昨日、関西方面より早く関東甲信越に梅雨入り宣言が出た。あっ、今は「宣言」とは言わず、「思われる」とより慎重になった。宣言を取り消したことがあったりと、気象庁も梅雨入り予報には大分気を遣っているのは分かるが、先日の果樹に多大な被害を及ぼした雹についての予報はどうだったのか。これからの梅雨の季節、山では天気予報には翻弄されるに決まっているから、敬して、あまり当てにせずにいようと思う。
O君、きょうの撮影はできると判断していたが、中止になった。連絡があった時、晴天は期待できないまでも、きょうは雨の心配はないだろうとは伝えたはずだ。確かに牧守の天気予測などに予定を託せない君の立場は分かる。難しいと思う。
今度は予備日がない。しかし、無事撮影が済むまで出来るだけのことはする。と、こんなことをここで呟いてみても詮無いか。だが、そう思っている。
中には華やかな人もいるが、総じて撮影は地味な仕事だといつも近くにいて思う。若きも老いも、男も女も懸命に必死で動いている。重いものを担いで、不満も漏らさず。特に照明は重い機材が多く、あれを現場に運び込み、終われば撤収と、それの繰り返しを見ているといつも感心する。
ナントカ賞受賞などと言って、得意気な出演者の晴れ姿が報じられると、それを支えたであろう多くの無名の人々の姿が決まって目に浮かぶ。たった30秒のCMに多額の費用が使われ、多くの人が動員され、女王のように扱われる同じ顔が幾つもの広告に現れる。不思議で特殊な世界だと思う。
雨は止んだ。まだ霧は深い。
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本日はこの辺で。