Photo by Ume氏
忍び寄る秋の気配というより、すでにここはもう秋そのもの、などと書けば気が早いと言われるかも知れない。しかし、今日あたりの大気は明度を高め、気温を落とし、青い空に浮かぶ雲は夏の積乱雲ではない。予想外の速さで訪れた新しい季節への対応に、空や雲に先を越された森や草原は、その衣装替えに目下大わらわのように見える。
そういえば、夏の間鳴いていたホトトギスやウグイスの声も、いつの間にかしなくなってしまった。代わって秋の虫の声が日増しに強くなる。
今まで窓にイナゴが上手に止まっていたのに、どこかえと消えた。
もっとも、本格的な秋の到来までには、まだ長雨の続く時期を越さねばならない、か。
Photo by Ume氏
今日、また鹿がくくり罠に掛かっていた。ダケカンバの林の中に掛けた4個のうちのひとつだ。ここで、10日ばかりの間に鹿2頭、タヌキ1匹、アナグマ1匹を捕獲した。
タヌキやアナグマのことは有害動物とは思っていないので、リリースと決めている。が、これがまた簡単な仕事ではない。歯を剝き出し、奇妙な声で威嚇し、鋭い爪を立てる。あまり固くない木を選んで頭を一撃し、昏倒した上に麻袋を被せ、罠から外す。息を吹き返さないうちに手早くやるのだが、気を失い、背を丸めた姿に戦意は消え、愛着すら湧いてくる。
今日の2枚の写真は、ご存知Ume氏の作品。入笠の移ろいゆく季節の様子を、氏の作品を通してお伝えしたい。
小黒川林道に沿って大規模な間伐や、土木工事が行われている。それにともない、大型車両がよく行き来する。果たしてテキサスゲートは大丈夫だろうか。
山小屋「農協ハウス」とキャンプ場の営業に関しましては7月9,13日のブログをご覧ください。