入笠牧場その日その時

入笠牧場の花.星.動物

    ’17年「春」 (45)

2017年05月19日 | キャンプ場および宿泊施設の案内など


 もう5時、今夜も上に泊まることに。当牧場初めての東京からのキャンパー3人(女性2名、男性1名)と、京都のKさん。3人は映像関係の仕事をしていると聞き、将来の撮影を期待して牧場内を案内した。
 Kさんは昨日は扇沢、そして今夜はここの山小屋に泊まる。目的はチョウチョの撮影で、明日は小黒川流域でメスグロヒョウモンに挑戦するという。

 星、チョウチョ、鳥、花、魚、そしてもちろん風景・・・、いろいろな人が来て、いろいろな対象をカメラに写さんと熱くなる。これが、入笠牧場の実力、魅力。今夜は素晴らしい星空が期待できると、望遠鏡も用意した。もちろん、露天風呂からも天の川銀河が見えるはず。
 TDS君、Ume氏も来る。TDS君、残念ながら目的果たせず、次回。

 いい季節になります、お出掛けください。営業内容につきましては、「H29年度の営業案内」「続H29年度の営業案内」を参考にしてください。 


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    ’17年「春」 (44)

2017年05月18日 | 入笠牧場からの星空

干潟星雲                              Photo by Toku氏

 この星雲は、かんとさんも撮影対象にすることがあって、すでに何度か紹介している。メシアカタログでは8番,NGCでは6523番、発見されたのは1600年代とかなり古い。

 今年2月、望遠鏡から名付けられたTRAPISTという星には、生命の存在が期待される複数の惑星があると発表され、結構人々の関心を集めた。距離は40光年とそれほど遠くなく、地上の観測網や、来年打ち上げられる望遠鏡によって、それらの惑星に生命の誕生に不可欠な水の存在が確認できたとすれば、「われわれはこの宇宙においてたった一人なのか」という、科学の最優先課題の疑問に対する「注目すべき第一歩になる」と言って、関係者は興奮していた。
 存在すれば、それがどうしたというのだろう。40光年というけれど、もはや空想の世界ほどに遠い。そこで、何か生命の証になるようなものを発見できたとして、われわれの宇宙に対する認識がそれほど変わるのだろうか。あるのかないのか分からない神だとか、霊だとか、あの世だとかと同じように、宇宙についても想像力が燃料切れを起こしているようで、これ以上続けられない。オソマツ。

 ヤマザクラが美しい。明日から暖かくなるそうだが、季節はこのまま止まってしまってもいいくらい、いまが最高。代搔きの終えたばかりの田にはツバメが飛び、夜はほろ酔い気分で風呂に浸かりカエルの声を聞く。朝な夕な、山はわらうばかり。

ここまで書いて投稿しようとしたらまた、「インターネットに接続していません」だと。頭にきて、ゴチャゴチャがあって、それからついにもう7時。

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    ’17年「春」 (43)

2017年05月17日 | 入笠牧場からの星空

入笠山、5月の天の川銀河、                                Photo by Toku氏

 こんな素晴らしい天体写真を送ってもらいながら、忙しい日々が続き掲載できなかったことをまず、Toku氏に詫びたい。氏がこの間の5月の連休、何か思いつめたような顔をしながら撮影場所を選び、睨むようにして天の川銀河にカメラを向けていたことは知っていた。その結果がこれとは、驚いた。お見事、見直した。しかも夜空の底、その中央に、管理人奴が入笠山より愛着を寄す権兵衛山を持ってくるとは、心憎いばかりでござった。Toku氏の実力、入笠牧場の実力。まだ2点あり、ご期待を乞う。

 一昨日は予定通り映画撮影が行われた。それだけならまだしも、大型の囲い罠に捕獲した鹿の殺処分も重なった。捕獲頭数は20頭だと思っていたら22頭で、2頭はすでに死んでいた。
 撮影の支援はクレーンを含む機材の搬入。それをいつものように軽トラで済ませると、次には鹿の解体が待っていた。鉄砲撃ちは2人来ただけで、それにしては撃つ方は順調だったようだが、その後の搬出、解体はたった3人でやるしかなかった。これは実にきつい。もも肉と背ロースを取るだけだが、これだけの頭数になると、大変な体力が要る。こう書いても分からないだろうが、撮影の機材搬入、搬出などとはとても比較にならない。まあ、梃子(てこ)が後から2名加わってくれ、助かった。
 昨日は、肥料散布。何の連絡もなく、たったの3名で来て手撒きだと。驚くやら、呆れるやら。午前中で中止した。午後はまた下から持ってきた礫を使って、作業道の整備。
 そして本日は、冬季凍結の影響の出た露天風呂の基礎工事と、据え付けに、露天風呂を寄贈してくれたS社の社員や作業員が来てくれた。昼には友人である社長のSD君も忙しい中、弁当を一人分余分に持って様子を見に来てくれた。これで、今年もまた檜風呂に浸かりながら、天の川や星空を眺めるという豪華な夜の準備が完了。魅惑の夜が待っている。

 O沢さん、いわざきさん、了解しました。待ってます。

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    ’17年「春」 (42)

2017年05月15日 | キャンプ場および宿泊施設の案内など


 一昨日仕掛けた大型の囲い罠に、今朝上がってきたら鹿が入っていた。昨日は雨だったので無理として、きょうはもしかしたらという期待はあった。頭数20頭、今年初めての捕獲になる。
 これまでは大体、牧場の仕事開始と同時に罠掛けしたが今年は、罠を開放したまま誘引の期間を充分にとって、鹿を安心させてから捕獲してみることにした。誘引はいつもと変わらず塩だが、それにも一工夫し、今回の20頭の捕獲につながった。
 このごろの鹿は知恵が付き、警戒心も強くなっている。上手く捕獲できても3,4頭では、それに勘づいた他の鹿はもうしばらくは、いくら塩が欲しくても危険を冒してまで罠の中に入ってこようとしなくなる。これでまた当分は、罠は仕掛けずに開放する。
 
 この鹿の群れは、第4牧区の中でも小入笠の下の、牛が最も好む放牧地にのさばっていた。地形の関係で簡単には対処できず手をこまねいていたが、そのことを知ってかしらでか宿敵は、昼でも夜でも安心しきって生え始めたばかりの牧草の新芽を食べ、食べ尽くそうとしていたていた。あの状態をそのまま放置していたら、鹿は草の根元まで食べてしまう。そうなれば2番芽は生えず、草地は荒れて被害は大きくなるばかりだった。人間の勝手な都合ではあるが、あの鹿たちを捕獲できたことは牧場にとっては良かった。
 囚われの鹿は夕日の射す丘の上で、やがて迎える破局をどれほど察知しているのか、今は一心に草を食んでいる。

 今夜は、明日の撮影のためここに泊まる。

 昨日、ここまで書いたらまた、インターネットの接続が勝手に切れてしまった。新しいルーターにしろと言うからそうしたら、問題ばかり発生する。PCの起動には25分もかかる。ふんぞり返っていると、今に民衆は蹶起する。

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    ’17年「春」 (41)

2017年05月13日 | キャンプ場および宿泊施設の案内など


 里では田植えの準備が始まり、今朝来るときも雨の降る中、トラクターを動かす人の姿を目にした。米の消費量が減っているために、田の一部を野菜作りの畑に変えた農家も結構ある。機械化が進み、もう米作りは人を集め、一家を挙げてする作業ではなくなったにもかかわらず、後継ぎ問題や集約化の課題は先行きがはっきりとしない。あと10年もすれば、現役で今働いている人たちの大方が、野良仕事ができなくなるというのに、3千年の歴史を持つ日本の稲作が心配だ。
 コメ作りは、他の農業と比べればまだ手がかからない。特に、手植え手刈りのころは人力を要した大変な作業が、機械化のお陰で比較にならないほど省力化され、同時に、田1枚の広さも大きくなって管理も楽になった。それでも、水田に若者の姿は少ない。

 米作りと比較して、牧畜、酪農は手がかかり、今も大変である。相手は生き物で、その絶え間のない世話や、病気対策には気の休まることがない。そして、政治や海外からの圧力とも闘わなければならない。それでも、牛やブタを飼育することに熱心で、好きな人たちがいる。山室のY君は、奥方と協力しながら機械を使わずに馬で、いわゆる「馬耕」という方法にこだわり、米作りに励んでいる。
 そういう人たちと違って、まさか自分の人生に、牛を相手の牧場管理人などという選択肢があるとは思わなかった。それよりも、アラスカで罠師になって、イヌイットの嫁の尻にひかれることを夢見たはずなのに、分からないものだとつくづく思う。

 きょうは終日雨が止まないようだ。朝来た時の気温は7度だった。折角長い眠りから覚めたヤマザクラの花も、これでは震えているに違いない。明後日は映画の撮影がある。きょうと明日、しっかりと降って当日はスカッと晴れてくれればいいのだが、当てにしてないが天気予報では、そうなりそうもない。
 
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