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大雨の予報が出ていたがそれほどでもなく、上では10時ごろには雨脚も弱まった。その後少しづつ頭上の雨雲が明るくなってきたので、予報の通り天気は回復するものと思っていたら、しかしそうならなかった。
遅い昼を食べようと外から戻って大分経つが、時折強い雨音を交え、霧は居座ったまま動こうとしない。久しぶりに白い闇に閉じ込められたような圧迫感を感じている。こういう天気に今年もまた耐えて7か月をいかねばと思っていたら、いつの間にか雨音が途絶えていた。そのことに気付いたら、空白の中に放り込まれたようで何の音もしない。鳥の声が聞こえないのは、まだ当分天気は回復しないということだろう。
こんな日に、何が嬉しくて来たのかと言われそうだが、実はこんな天気だからこそ来たのだ。昨日大雨の予報を聞き、第1牧区へ上がる作業道に流れ出てくる湧水や雨水の対策をしておいた。まだ完成したわけではないが、その結果を是非とも見ておきたかったのだ。こんなふうにあれこれと工夫をして、それが思うような出来だと、それで報われた気持ちになる。ここの仕事は、そういうことの積み重ねであり、自己満足がその最大の報酬である。
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家の白いイカリソウがようやく咲き揃った。しかし、それをじっくりと見てやる者はいない。それでも、この花もどこかの山の中で咲いていたのを人に見付けられて里に運ばれたのだろう。そう考えれば、人知れず、というのがこの白い花の本来の姿だろうと思うことにした。
霧の中からカケスの声がした。雨は止んだが、霧は相変わらずの強情を決めたままだ。帰ろう。下は晴れているだろうか。
FAXでも予約や問い合わせに対応できるようになりました。ご利用ください。今月末からの連休は今年も、さまざまな野鳥の美しい声に混ざり、閑古鳥の鳴き声もしてます。
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