岐阜/医大生が指導する明光義塾長良教室&芥見教室 Akamonゼミナール

医大生が個別指導する全国でも珍しい塾が明光義塾長良地区、芥見地区に登場。山県市、美濃市、関市からも通塾されています

★石川啄木

2018年04月15日 17時29分17秒 | 日記

★4月13日

 二日前の4月13日は石川啄木の命日です。石川啄木1886年(明治19年)~1912年(明治45年)で26歳で亡くなりました。近代短歌に非常に貢献し今尚人々に愛される石川啄木について今日は少し書いてみたいと思います。

 どうして今石川啄木なのかと言いますと特に理由はありませんが自分を語るときにどうしても避けて通ることが出来ない影響を受けた人なのです。私は高校時代野球を辞めてから時間があることから文学に傾注していきました。それの入り口が石川啄木の歌だったのです。学生時代啄木の資料館に手紙を送ったりしたことも今では懐かしい思い出であります。
 今年は何故か岩手県に文学の花が一気に咲いたような感じであります。芥川賞や直木賞はじめ随分と活気づいているようです。若竹千佐子女史の芥川賞受賞作『おらおらでひとりいぐも』など代表です。

 石川光子という女性をご存知でしょうか・・・。余程啄木に詳しい人なら知っているかもしれませんが啄木の実の妹さんです。久しぶりに彼女の『兄啄木の思い出』を読んでみました。学生時代名古屋の本山の古本屋で見つけた一冊の本ですが私にとっては非常に大事な本です。石川啄木についてはみなさんよくご存じですのでここではWikipediaの記事を貼り付けておきます。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%9F%B3%E5%B7%9D%E5%95%84%E6%9C%A8

 どうして私が彼の世界に関心を持ったのかと言いますと正直理由はあまりないのです。どこで出会ったのかよく覚えてはいないのですが彼の書物や歌集にどんどん惹かれていったことは事実です。感性が非常に豊かな時期で啄木の歌にのめり込んでいったのだと思います。そして東京にある歌集同人誌に参加致しました。多分大学1年生まではそうだったと思いますがその後部活は文芸部でしたので小説の世界に入り込むようになりました。60年安保の時代は過ぎてそれから70年安保の時代が来て学生運動が非常に激しくなってきました。私はあまりそう言った過激なことはあまり好きでなかったので部活も3年生の時に辞めました。ただ当時の仲間とはお付き合いはありますが二年に一度はOB・OG会を実施していますので参加をしています。
 最初は啄木の小説に「二筋の血」というのがあります。有名なのは「雲は天才である」というのですが私はこの二筋の血の主人公「槍澤新太郎」というペンネームで社会人になっても書いていましたが筆を折るまではその名前で通していました。ですから今でもそう呼ばれる時がありますが懐かしい話です。

 啄木が亡くなって一周忌に函館の大森浜を望む立待岬に墓碑を建て一族はここに埋葬されています。岩手の渋民村ではなく大森浜なのです。このことは話が長くなりますのでここでは避けたいと思います。ただ彼が亡くなった時に死を見届けたのは妻の節子と父親と若山牧水だったとのことです。彼の生涯はかなり美化されていますが実際は歌で生計を立てようとはしていなかったのです。つまり『悲しき玩具』でしかなかったわけです。そう言う彼の世界に惹かれたのは彼の持つ青春の愛・憎・夢などが微妙に絡まって私の心に響いてきたのだと思います。ですからこの4月13日は私にとっては忘れることが出来ない日でもあったのです。
 私は彼の歌の中で一番好きな歌は

ふるさとの山に向かいて
言うことなし
ふるさとの山はありがたきかな


 この歌は私にとっては何時までも新鮮です。高校のグランドからよく見た1982メートルの西日本最高峰の石槌山、実家から毎日眺めた黒森山そして我が家と拘わりの深い笹ヶ峰などがこの歌を思い出させます。特に実家を整理して離れますと余計心の底から懐かしさが湧き出てくるのです。まさに故郷は遠きにありて思うものかもしれません。


 さて、塾の方は現在4月の入会を募集している真っ最中です。新高校生の皆様も新しい高校に慣れたことでしょう。お友達は出来たでしょうか・・・。環境が変わり一気に難しくなってきます。希望通り高校に入れた方、失敗した方様々でしょうが受け取り方はご本人次第です。これから三年間が大事です。

 一方新中学一年生には「中1ギャップ」というのがあります。これは小学生から中学1年生に進級した時に被る心理や学問、文化的なギャップとそれによるショックのことです。ですからそれによって学校に行きたくないと言い出す生徒も出てきます。よく注意をしてあげてください。よく「小学生の壁」「中学の壁」と言って塾のチラシや岐阜新聞の「中学生の広場」などで書かれている学問上の壁ではありません。メンタルの部分の壁のことですから誤解のないようにしてください。学問の壁は中1であろうが中2であろうがどの学年にもありますからそれほど取り立てて大袈裟に言う程のものではありません。ただ自分の進みたい方向に対して自分の考えや学力がどうかということが問題なのです。その『自己分析』ができれば問題はありません。自己分析について簡単に申しますと自分の解答の間違いを自分で分析し直すことが出来ることを言います。これが出来れば言うことはありません。来週はその辺をお話したいと思います。

 現在少子化でクラス編成が非常に少なくなってきています。ですからその中で優秀な成績を収めても単なる優越感を持ったとしても何ら意味を成しません。今や完全に二極化されて来ています。勉強に力を入れる子、やらない子。塾に行く子、行かない子…など。4月になってもどんどん入塾テストや個別相談会を実施しているチラシが入ります。昨年あたりからかなり激しくなってきました。昨年は2018年問題として考えていましたが今年は将に実感として感じています。そう言う中で独自性を出して独特の考えを柱に頑張った塾が成功するのかもしれません。パイは決まっているのですからその中で奪い合いは当然起こります。まして二極化した中ではその中で再度奪い合いが起こります。大変な事態になってきましたが精一杯するしかないと思っています。塾にとって何が一番いいのかというよりも生徒にとって何が一番いいのかを考えていけば自ずと考え方知恵は出てくるのではないかと思っています。

 今日は石川啄木の話と1年生ショック、二極化などについてお話をさせて頂きました。詳細は教室の方においで下さい。教室は長良教室&芥見教室は午後2時から教室は開いています。出来れば予約が有難いですが飛び込みでも構いません。

<今日の言葉>
『僕はいつまでも同じレベルの中で同じ仕事のやり方をしていると嫌になってくる。絶えず新しいやり方や、新しいものに向かって挑戦していないと落ち着かない。そういう性格だから、これまでも、色々なトライを自然にやってきたんだと思う。”時代の半歩先を行く”なんてことは、頭で考えたってできない。やはり、体が自然に動いてしまうことがたいせつなんじゃないか。その動いていけるというのが”若さ”だ。特に今は変化というものが、非常に加速化されているだけに、どんな分野においても、プロデューサーにとって重要なことは、この変化にすばやく対応するということだ』
                           村井邦彦

<今週のYouTube>
 芹 洋子の『穂高よさらば』を選びました。彼女の歌は癒されますね。
https://www.youtube.com/watch?v=i1--h6GkttA

春の入会生募集中!
入会特典あと少し!

<詳細>
http://mm-homepage.com/dozan/

長良教室 058-210-1730
芥見教室 058-244-0170

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする