市政をひらく安中市民の会・市民オンブズマン群馬

1995年に群馬県安中市で起きた51億円詐欺横領事件に敢然と取組む市民団体と保守王国群馬県のオンブズマン組織の活動記録

安中市長選まであと250日余り・・・いよいよ始まった岡田市長の恒例のチラシ配布作戦

2013-08-02 23:08:00 | 政治とカネ
■来年4月に迫った安中市長選ですが、いよいよ岡田市長の3期目の選挙に向けたチラシ攻勢が開始されました。通常は、1月はじめと7月はじめの年2回、「市長の一日」と称する市政報告を兼ねて自画自賛記事を自らの後援会名義で「後援会報」としてチラシを新聞折込しているのですが、今回は前回から1カ月目の8月1日(木)に後援会報第162号B4版両面印刷1枚を市内全戸に新聞折込してきました。

 相変わらず、「純市民行政」だとか「死力を尽くす」「庶民代表」「初球を捕える」「新生安中」など、意味不明の用語や、使い古された言い回しが羅列されていますが、今回のテーマは、ネット選挙の解禁です。

 読んでみると、同氏は、ネット選挙に対してマイナスイメージをお持ちのようです。ということは、裏返せば、ネット選挙に頼らず、今までどおりの金権選挙をこの次の市長選も実践する意向を示唆していることになります。

 そういえば、岡田市長は安中市のホームページに「トップ>市長の部屋」で、挨拶文を載せていますが、2期目の当選後にアップしただけで、その後更新していません。また、自身のホームページやブログ、あるいはツイッターなども持っていない様子です。ネットで検索してもひとつもヒットしないからです。

 したがって、岡田市長としては、来る3期目の出馬を念頭において、これからいつものように頻繁にチラシ発行作戦に打って出るつもりのようです。

 それでは岡田義弘後援会報第162号を見てみましょう。よくぞこれだけ平然とホンネを隠して建前だけを並べられるものだと感心する市民もさぞ多いことでしょう。

**********
No.162号〔よい風〕  平成25年8月1日(木)
(1)「市民の皆様苦しい時は被災地のことを思って頑張ろう!
(2)世界にとどけ「笑顔をむすぶ」子どもを生み育てるなら安中市
Y.O 新時代のニューライト
後援会報
OKADA A MAN YOU CAN TRUST
岡田義弘後援会 季刊誌編集部
安中市安中4272番地
TEL 027-382-7798
FAX 027-382-2061

安中市長 岡田義弘
―――――
市長としで心掛けできたのは、真面目に行政政策を検証(疑問)し新しい価値を探示ずるのが「純市民行政」です。
そういう役割を果たせるよう取り細み
死力を尽くす庶民代表 岡田よしひろです。
―――――

“時代を映したネット選挙解禁に想う”

最悪のシナリオを想定して
 対策を立てることが大事!!

 捕まらない自信があるのだろうか。
他人のパソコンを遠隔操作し、殺人予告などを送信させ「真犯人」から、手口や目的を詳述した犯行声明事件は記憶に新しいです。
東京の弁護士と放送局に届いたメールには、犯人だけが知り得る事実が含まれていたのです。

前代未聞の失態!!

 この人物は、事件で逮捕された4人に「巻き込んですみません」と謝っているのです。
一方、警察と検察には、「あそんでくれてありがとう」と声明したのです。
望み通り、捜査当局に「ネット冤罪」という恥をかかせた形であります。

これまで頼って来た捜査が
 何もかも狂ってくる!!

 逮捕の決め手はいずれも、インターネット接続時に残るIPアドレス、いわばパソコンの指紋だったのです。
ネット犯罪では、これの特定が犯人に迫る早道とされますが、犯行現場に他人の指紋を残せるとなれば、サイバー捜査の基本の基礎が揺らぐことになることは明明白白です。

住民の声への思い至らず!!

 逮捕時に否認したのに、訴え空しく動機まで「自白」した人もいるらしいとのことです。
「動かぬ証拠」をもとに、またぞろ密室で調べがあったのではないのか?
体は拘束を解かれても、心の傷はなお残るのであること思うと複雑です。

誤った認識と危険な思い込み!!

 ネットの闇には、面白半分に腕試しをしたがる狂気が潜んでいると思うことが自然とも言われています。
乗っ取りウイルスの主も、そこそこの手練れた者なのだろうと思います。そして、己の愚行が誰かの人生を狂わすことに想像が及ばぬ未熟者には違いないと思います。

警察当局の圧巻の
 制球力に期待!!

 誤認逮捕で人権を侵し、時間と血税を無駄に使った当局はまなじりを決して逆襲するしかないのです。
この手のモンスターが野放しでは、おちおちクリックもできません。
愉快犯の続宛を防ぐためにも、徹底した捜査を切望します。

不適切な捜査が
 されていたことは遺憾!!

 パソコン遠隔操作事件は4人を誤認逮捕すると言う起きてはならない事態を招いたのです。
捜査当局の技量不足は言うに及ばずと思いますが、「取り調べで都合のいいように、不当な誘導や強要があったとすれば許されることではない(マスコミ報道記事)」です。

耐えて屈辱真相を狙い追う!!

 真犯人を名乗る人物は犯行声明に「警察・検察をはめてやりたかった」と記しています。
ウイルスは誤認逮捕させるために作られた可能性が高いということのようです。
とすれば捜査当局も、まんまと操られたことになります。
猛省を促しざるをえないことは誠に残念です。

より広い視野・視点が必要!!

 足跡を追う捜査、足跡の一つIPアドレス(識別番号)に頼る捜査の限界も露呈して、専門知識を有する人の必要性も課題です。
意のままに操った真犯人は今どんな気持ちだろうが。
「道徳の伴わない知識は害あって益がない」とは、教育者、沢柳政太郎先生の名言です。
無関係の人を陥れて恥じぬ心、悪意ある利用者がいる限りネット社会の健全化など夢なのだろうか?。
 インターネット選挙解禁です。不正には徹底した捜査を切望します。

ネット選挙が
 地方政治に問うもの!!

 ネット選挙はより早く、多くの方々にコストをかけずに情報発信ができ、双方向的な有権者皆様とのコミュニケーションを深める可能性を秘めていると考えています。
一方で、どれだけ日常的に市民皆様(有権者)にわかりやすい情報提供をしているのか、地道な活動とコミュニケーション能力も問われます。
短い選挙期間に、いきなりネット情報を発信しても効果が得られるかは疑問であると考えます。

激動の中、真っすぐに
 多様な人材競争力生む!!

 議員や首長側の発信力やコミュニケーション能力には、かなり差があるのが実態であります。
ネットで発信した情報はデータという形で蓄積されるため、本音も建前も全て記録さわ検証が可能になります。
不用意な発信が思わぬ「炎上」を招くリスクは常につきまとうことになります。
実は、ネットは候補者と直接対面しないため、従来以上にコミュニケーン能力に差が出てしまう事になります。

威勢のよい話より生活です!!

 選挙時に焦って奇抜な情報を発信しても市民皆様から見透かされ、しかも危険を増帽することになります。
市民皆様の都合を考えない極めて一方通行的な運動が政治離れにもつながってるのではないか…との説もあります。市民受けしそうなアイディアを並べ立てているだけでは問題は解決しないです。

「政治への不断に監視を」
 借りもの言葉には力がない!!

 今回のネット選挙解禁は既存の選挙運動に新しいメディアを取り入れた部分改正であり、従来の政治活動や選挙運動のあり方を根本から変える発想での法改正ではありません。選挙は信頼こそが必須の条件です。

集中が長所
 岡田よしひろは歓迎!!

 しかし、政治への関心低下や低投票率が問題となる中で、選挙運動の質そのものを転換し、有権者・市民皆様と候補者の関係を改善していく端緒としなければならないです。
その意味で、地方議員・首長の活動にも実に大きな課題を突きつけているのてあります。

「政治・行政は変わる」を示す!!

 ネットでは、自分の望む情報にしかアクセしないです。
考え方がより極端になり、先鋭化してしまうことにもなると思います。
匿名のネット社会では、過激な発言が「本音」として語られ独自の「世論]を形成することにもなります。

新生安中市の特色の探究を!!

 一方、ネット選挙運動はウェブサイトのデザインや電子メールの文案で「勝負」として候補者が業者や知り合いに作成を依頼するケースも増えることが予想されます。
ただ、内容を主体的に企画立案して報酬を受け取ると、候補者らが、公職選挙法、違反(回収)罪に問われる可能性も否定でさないのです、

■政策報告■
◎市民皆様と行政をつなぐ政策を実行!!
歯をくいしばって
 身を粉にして耐えがんばっている
市民の皆様が安心できる
 新生安中市をつくります。

○保育園児第3子から保育料の無料化を実施 平成18年4月から
○市長の通勤手当を廃止  平成18年5月から
○市長(公用)車(3000cc売却)廃止 平成18年5月から
○保健予防対策・個人検診導入 平成18年6月から
○市役所内に手話通訳者配置を実施 平成18年7月から
○市内全小・中学校の全教室に扇風機を完備 平成18年8月から
○市長交際(350万円)費公開 平成18年10月から
○夜間小児救急診療所開設 平成18年10月から
  ・場所…公立碓氷病院
  ・診療日時…毎週水・木曜日
        午後7時30分~午後10時30分
○市民課窓口サービスを午後6時まで延長実施 平成18年10月から
○幼稚園児第3子から保育料の無料化を実施 平成19年1月から
○指定ゴミ袋一枚大20円を10円に、小14円を5円に値下げ実施 平成19年4月から
○水道使用一時中止した場合、基本料金徴収することを廃止 平成19年2月から
○障害者控除対象者認定書の発行を実施 平成19年2月から
○中学卒業まで入院費無料化実施 平成19年4月から
○幼稚園・保育園へ同一世帯二人一緒入園の場合保育料50%免除実施 平成19年4月から
○健康大学開校(市役所内) 平成19年6月から
○市内全小・中学校へAED(半自動除細動器)配置 平成19年7月から
○住宅新築に道路後退用地寄付者へ面積に応じて報奨金交付 平成19年10月から
○特定行政庁(市役所内・建築確認申請可)設置 平成19年10月から
○小学三年生まで通院医療費無料化を実施 平成20年4月から
○妊婦さんの検診六回までの助成実施(十二市中最高の措置) 平成20年4月から
○不妊治療費の助成実施 平成20年4月から
○緊急雇用・経済対策を決定即実施 平成21年1月から
○出産育児一時金を三五万円から三八万円に増額実施 平成21年1月から
○妊婦さんの検診14回までの助成実施 平成21年2月から
○「高齢者等配食サービス」を週三日から五日に拡充実施 平成21年4月から
○一般住宅耐震診断(1000円のみ)実施 平成21年4月から
○一〇〇歳からの高齢者医療費無料化(全国初実施) 平成21年4月から
○小学六年生まで通院医療費無料化を実施 平成21年4月から
○地区公会堂(住民センター)建設補助金80万円を300万円に増額実施 平成21年4月から
○全国唯一建築確認申請手数料(一・一~二・七倍)引き上げ凍結 平成21年7月から
○中学卒業まで通院医療費無料化実施 平成21年10月から
○太陽光発電装置最大(1kw7万円)15万円補助実施(11月から売電は24円から48円に) 平成21年11月から
○県下唯一新型インフルエンザワクチン接種費 1人1回1千円全市民皆様へ補助 平成21年11月から
○安中小学校舎改築事業 平成21年2月完成
○北中(細野)体育館大規模改修事業 平成21年2月完成
○九十九小体育館大規模改修事業 平成21年2月完成
○安中二中体育館改築事業 平成22年2月完成
○秋間小体育館改築事業 平成22年2月完成
○南中(西横野)体育館大規模改修事業 平成22年2月完成
○安中榛名駅前交流広場整備事業 平成22年3月完成
○子育て応援特別手当 一万八千円支給実施 平成22年2月
○原市保育園改築事業 平成23年2月完成
○鉄道文化むら鉄道展示館西・北棟改築事業 平成23年2月完成
○消費生活センター新築事業 平成23年3月完成
○子宮頚ガン予防ワクチン接種促事業全額助成 平成23年3月実施
○小児肺炎球菌ワクチン、ヒブワクチン接種事業全額助成 平成23年3月実施
○成人用肺炎球菌ワクチン接種事業1、000円助成 平成23年3月実施
○めがね橋駐車場完備大型車4台普通車22台 平成23年4月供用開始
○経営サポート資金利子ゼロ実施 平成23年6月
○一般住宅耐震工事費助成制度創設工事費1/3 50万円限度額 平成23年4月から
○東中体育館大規模改修事業 平成23年2月完成
○碓東小体育館大規模改修事業 平成23年2月完成
○後閑小体育館大規模改修事業 平成23年2月完成
○磯部小体育館大規模改修事業 平成23年2月完成
○坂本小体育館大規模改修事業 平成24年2月完成
○一中体育館大規模改修事業 平成24年2月完成
○風疹妊娠前の予防接種助成 県下一早く実施 平成25年4月実施


↑横川駅にてゆるキャラこうめちゃんとキャンペーンレディーと共にSLを迎える

安中・松井田衛生施設組合現在の碓氷川クリーンセンターの談忿疑惑問題で悪い流れを断ち切るために力強く訴訟を牽引したのは庶民代表の岡田よしひろ市長です。
岡田市長のここぞの強さの判断力と決断力が必要の時代なのです。庶民代表岡田よしひろ市長を瓦持する市民です。
いま中央も地方にも必要な人は、巨大な問題を直視し、自分の役割を必死で果たす誠実な人です。市政の実績こ.肖勤を見て、誠実さを測ることから選択肢は見えてきます。
                (市民より)

不確実の時代を確実に、完全から完璧
「初球をしっかり捕えた安中市」
 碓氷///クリーンセンター(旧安中松井田衛生施設組合)改築工事
   入札談合に関する和解について報告します。
㈱タクマは安中市に対し和解金2億7000万円支払う(返還)ことで合意しました。
・工事名:ごみ処理施設及び粗大ごみ処理施設建設工事
・入札執行日:平成7年6月22日
・工期:平成7年6月25日~平成10年3月10日
・契約金額:64億8591万円(消費税含む)
・和解成立日:平成24年6月29日
・返還金額:2億7000万円(安中市へ㈱タクマが支払う)
**********

■相変わらず、タクマからの和解金取得について、自分の手柄だと誇っています。最初はしぶしぶだったのに、和解金として特別収入が入ったことから、他に自慢することも余りないため、何度もタクマ談合問題の和解金取得をトピックスとしてアピールするしかないようです。

【ひらく会情報部】


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とりあえず環境省で審査段階にある戸田・西松JCのアスベスト中間処理施設の現状と群馬県の不穏な対応

2013-08-02 12:33:00 | 全国のサンパイ業者が注目!
■サンパイ銀座化が水面下で行政と業者の間でどんどん進められている実態が地元住民を不安に陥れている高崎市上奥平地区~安中市岩野谷地区~富岡市桑原地区ですが、もうひとつ懸念されるサンパイ処理施設として、戸田建設と西松建設のJVの中央環境資源開発による富岡市桑原地区で計画中のアスベスト中間処理施設があります。

 この施設は新技術による石綿含有廃棄物等の無害化処理を目的とする計画で、業者が環境省に新技術の認定を昨年申請した後、平成24年11月29日(木)から平成24年12月28日(金)まで国や県、地元富岡市と安中市で申請内容の公告・縦覧が行われました。

 当会では、平成23年12月11日に環境省大臣官房廃棄物・リサイクル対策部産業廃棄物課(TEL03-5501-3156)に電話をし、担当の胡桃沢博司氏に連絡をとって、約600ページを超える縦覧資料の閲覧を行いました。そして、その結果を意見書にまとめ、平成25年1月11日付で、さいたま市の新都心にある環境省関東地方環境事務所廃棄物・リサイクル対策課に提出しました。詳細な経緯は当会の次のブログをご覧ください。
http://pink.ap.teacup.com/ogawaken/941.html#readmore

■これに先立ち業者は、平成24年9月6日から数日間にわたり、施設設置予定地で、地元説明会を開催しましたが、同日、アスベストによる健康被害を懸念する住民らも建設反対集会を同時間帯に開きました。理由は、業者が同年10月下旬にも施設の認定を国に申請する方針だというので、危機感に駆られた地元の住民が大挙集合して反対集会をひらき、住民や地元選出の県議、市議ら約200人が集まりました。当会は同年9月8日に業者の地元説明会に顔を出し、計画内容について業者から詳しく聴取しました。その際のやり取りの詳細については、当会の次のブログをご覧ください。
http://pink.ap.teacup.com/ogawaken/854.html
http://pink.ap.teacup.com/ogawaken/855.html

■業者が地元説明会を予定地で開催したため、地元住民らの危機感はますます高まりました。そのため、富岡市の岡野光利市長は平成24年9月25日の記者会見で、アスベストの無害化処理施設建設について「地元の皆さんが反対している。市としても『反対』ということで出したい」と述べ、県に対し建設反対の意見書を9月末に提出する考えを明らかにしました。

 岡野市長は、群馬県から同年10月1日までに意見書を提出するよう求められていることに言及し、「地元の人たちからは県に二十数件の意見が出され、ほとんど反対だったと聞いている。現状をみれば、(反対は)地元住民の総意と考える」と指摘しました。

■ところが業者は予定通り平成24年10月29日に無害化処理認定申請書を長浜博行環境大臣に提出したのでした。その1ヵ月後に環境省は次のプレス発表をしました。

*********
http://www.env.go.jp/press/press.php?serial=16057
平成24年11月29日
石綿含有廃棄物等の無害化処理の認定申請について(お知らせ)
 環境省では、石綿含有廃棄物等の適正処理を推進するため、廃棄物処理法に基づく無害化処理の認定を実施しています。
 この度、石綿含有廃棄物等に係る無害化処理の認定申請書等の縦覧を開始しましたのでお知らせします。
 廃棄物の処理及び清掃に関する法律(昭和45年法律第137号)の規定に基づき、石綿含有廃棄物等について高度な技術を用いた無害化処理を行い、又は行おうとする者は、環境大臣の認定を受けることができることとされています。また、環境大臣は、認定の申請があった場合には、申請に係る事項等について告示し、申請書等を告示の日から1ヶ月間公衆の縦覧に供しなければならないこととされています。
 この度、下記の者からの申請を受け、本日(11月29日)付けで告示を行うとともに、申請書等の縦覧を開始しましたのでお知らせします。(縦覧の期間:平成24年12月28日まで)
 また、同法の規定により、本認定に係る施設の設置に関し利害関係を有する者は、環境大臣に生活環境の保全上の見地からの意見書を提出することができることとされていることから、当該意見書の提出の募集についても併せて行います。(意見書提出期限:平成25年1月11日まで)
1.申請の概要
(1)申請者の住所、名称、代表者の氏名
 東京都中央区京橋一丁目7番1号
 中央環境資源開発株式会社 代表取締役 山下 雅己
(2)施設設置場所
 群馬県富岡市桑原字七曲り579番2、579番11及び579番13
(3)施設の種類
 石綿含有産業廃棄物の加熱処理施設
(4)処理を行う廃棄物の種類
 石綿含有産業廃棄物
2.申請書等の縦覧について
(1)縦覧場所
 環境省大臣官房廃棄物・リサイクル対策部産業廃棄物課
(東京都千代田区霞が関1-2-2)
 環境省関東地方環境事務所廃棄物・リサイクル対策課
(埼玉県さいたま市中央区新都心11-2明治安田生命さいたま新都心ビル18階)
 群馬県西部環境森林事務所廃棄物係
(群馬県高崎市台町4-3)
 富岡市経済環境部環境課
(群馬県富岡市富岡1460-1)
 安中市市民部碓氷川クリーンセンター
(群馬県安中市原市65)
(2)縦覧期間
 平成24年11月29日(木)から平成24年12月28日(金)まで
3.意見書の提出について
 本認定に係る施設の設置に関し利害関係を有する者は、上記の縦覧期間満了の日の翌日から起算して2週間を経過する日までに、環境大臣に生活環境の保全上の見地からすることができます。
(1)提出先
 環境省関東地方環境事務所廃棄物・リサイクル対策課
 住所:〒330-6018 埼玉県さいたま市中央区新都心11-2明治安田生命さいたま新都心ビル18階
 TEL: 048-600-0516
 FAX: 048-600-0517
(2)提出期限
 平成25年1月11日(金) 必着
(3)提出方法
 意見書の様式は問いませんが、日本語で記載してください。
連絡先
 環境省大臣官房廃棄物・リサイクル対策部産業廃棄物課
 代表   :03-3581-3351
 直通   :03-5501-3156
 課長   :廣木 雅史
 課長補佐:木村 正伸
 担当   :胡桃澤博司(内線 6873)
**********

■こうして、冒頭に述べたとおり当会は平成25年1月11日に地元住民として生活環境保全の立場から意見書を提出しました。その月末には、群馬県知事が環境省大臣あてに意見書を出したことが群馬県のHPに掲載されました。

**********
http://www.pref.gunma.jp/houdou/e1700056.html
【1月29日】富岡市桑原地区「石綿含有産業廃棄物処理施設」無害化処理認定手続における知事の意見について(廃棄物・リサイクル課)
 標記の件について、廃棄物の清掃及び処理に関する法律第15条の4の4第3項において準用する同法第15条第5項に基づき、平成25年1月29日、国(環境大臣)に対し下記のとおり知事の意見を提出しました。
          記
1 意見書の骨子
(1)富岡市長及び安中市長をはじめ、地域住民等から設置反対の意見がある。国においても、地元の意見に十分配慮するとともに、生活環境保全に関する住民の不安払拭に一層努力するよう、事業者の指導をお願いしたい。
(2)現時点において、設置計画は、生活環境保全上、飛散防止対策が不十分であると考えられ、国から事業者に改善するよう指導をお願いしたい。
 イ 石綿含有産業廃棄物が処理できる規格を超えた場合の寸法合わせの際の飛散防止対策が不十分である。
 ロ 石綿含有産業廃棄物の加熱過程で発生する未燃ガス中に石綿成分が混入しているおそれがあり、計画設備では飛散防止対策が不十分である。
 ハ 新技術であることから、万が一、十分に無害化されていない場合には、処理後物を破砕する際の飛散防止対策が不十分である。
(3)事業者が、事前協議の途中で国へ認定申請を行った点は、誠に遺憾である。生活環境保全上の対策が確実に実行されるか危惧しており、国においても事業者に適切な指導をお願いしたい。
2 計画の概要
(1)事業者
 中央環境資源開発株式会社 代表取締役 山下雅己
(2)計画地
 富岡市桑原字七曲り579-12ほか6筆 合計7筆 9,228平方メートル
(3)処理対象物
 石綿含有産業廃棄物(スレート波板・住宅屋根用スレート)
(4) 処理方式
 低温加熱方式(950℃)による無害化処理
(5)認定申請日
 平成24年10月29日
(6)今後の予定
 国において、石綿廃棄物の無害化処理に係る技術等審査委員会を3~4回実施する予定(第2回:技術に対する検討(論点整理)、第3回:現地調査予定)
―――――
環境森林部廃棄物・リサイクル課
〒371-8570 前橋市大手町1-1-1
電話 027-226-2861
FAX 027-223-7292
haikirisaka@pref.gunma.lg.jp
**********

■同じ日に、富岡市長も建設反対の意見書を国に提出しました。

**********産経新聞2013年1月30日朝刊
石綿処理施設に「反対」意見書 群馬
 富岡市内で石綿(アスベスト)の無害化処理施設が計画されている問題で、岡野光利市長は1月29日、建設反対の意見書を国に提出した。県も同日、飛散防止対策が不十分であるとして国に事業者への改善指導を求める意見書を出した。
 岡野市長は(1)3万8千人余の反対署名など全市的な理解が得られていない(2)近接地に多くの産業廃棄物処理施設があり、騒音や振動などの影響を受けている(3)石綿含有産業廃棄物の運搬による環境への影響に大きな懸念を抱いている-などを理由に計画の白紙撤回を求めた。
 計画はアスベストを含むスレート波板などの廃棄物を無害化処理する民間の施設。昨年10月、国に認定申請が出されており、審査委員会を経て今後、認定が判断される。隣の安中市も今月22日、反対の意見書を提出している。
**********

■その後、平成25年6月13日付で群馬県議会が地方自治法にもとづく建設反対の意見書を採択して、環境省大臣をはじめ、国あてに提出しました。

**********
http://www.pref.gunma.jp/gikai/s0700865.html
議第10号議案
アスベスト無害化処理施設の建設反対に関する意見書
 富岡市桑原地内に中央環境資源開発株式会社が計画しているアスベスト無害化処理施設の建設については、飛散防止対策への不安等から、富岡市長及び安中市長をはじめ、地域住民等から設置反対の意見書があり、当該地区の建設反対運動においては、富岡市民の7割にあたる3万8千余名の反対署名が集まるなど、反対運動の輪が広がりをみせている。
 また、平成25年1月29日、群馬県知事は、アスベスト無害化処理施設の建設に関し、石綿含有産業廃棄物の無害化処理認定手続きにおける国への意見として、地元自治体や住民等の意見に十分配慮し、生活環境保全に関する県民の不安払拭に努力するよう事業者への適切な指導をお願いするとともに、当該計画が生活環境保全上、飛散防止対策が不十分であり、適正な配慮に欠けると考えられることや、事業者が県との事前協議終了前にも関わらず国への申請を強行したことは誠に遺憾であるとしている。
 このアスベスト無害化処理施設の設置は、県民の理解が十分ではなく、県民の健康に対する不安は増すばかりである。
 よって、群馬県議会としては、建設に反対し計画の白紙撤回を求めるものであり、国においては、これら地域の状況を重く受け止め、当該建設計画を認定しないことを強く要望する。
 以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。
 平成25年6月13日
 群馬県議会議長 久保田順一郎
 衆議院議長
 参議院議長
 内閣総理大臣
 環境大臣
 内閣官房長官 あて
<連絡先>
議会事務局政策広報課
〒371-8570 前橋市大手町1-1-1
電話 027-899-4503
FAX 027-243-4211
giseisaku@pref.gunma.lg.jp
**********

■上記のそれぞれの意見書の内容を比較してみると、富岡市や県議会が「白紙撤回」をはっきりと求めているのに対して、群馬県知事は「住民の不安払拭に一層努力するよう、事業者の指導をお願いしたい」「飛散防止対策が不十分であると考えられ、国から事業者に改善するよう指導をお願いしたい」「生活環境保全上の対策が確実に実行されるか危惧しており、国においても事業者に適切な指導をお願いしたい」と、県民のことは他人事で、国の指導を仰げば、ゴーサインを出しかねないそぶりを見せています。

 実際に、このアスベスト中間処理施設については、群馬県のHPによると平成24年3月19日に事前協議書が提出されていて、現在も縦覧中となっており、いつまた水面下で動き出すか分からない状況にあります。

**********
http://www.gunma-sanpai.jp/gp04/002.htm
1-2 事前協議書を縦覧中の焼却施設等
(事前協議書は環境森林事務所又は環境事務所で閲覧できます)
事業者/設置場所/事前協議書提出日/処理する廃棄物の種類/縦覧場所
中央環境資源開発(株) /富岡市桑原字七曲り579番12外6筆/平成24年3月19日/石綿含有産業廃棄物(スレート波板・住宅屋根用化粧スレート・ケイ酸カルシウム板で、石綿含有率18%以下のものに限る。)/西部環境森林事務所027-323-5530
**********

■しかも、事前協議の手続は、先日の環境資源のサンパイ場の大規模審議会での配布資料によれば、次のフローになっており、業者と役所がツルめば、なんでもOKというのが実態なのです。

**********
【手続きフロー図】
 ●廃棄物事前協議
  廃棄物事前協議所提出
   ↓
  計画の公告・縦覧
   ↓
  事業者による説明会
   ↓
  市町村・住民意見
   ↓
  廃棄物施設設置等審査会
   ↓
  事業者 見解書の提出
   ↓
  市町村 見解書に対する意見
   ↓
  合意書の取得 → (大規模事前協議手続開始へ)
   ↓
  確約書・協定書の締結
   ↓(大規模事前協議の推移次第)
  事前協議の終了通知
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■こうした状況下で、当会から提出した意見書がその後どのように扱われていて、このアスベスト中間処理施設の申請手続きがどの程度進捗しているのが不安になったため、先日、
環境省関東環境事務所廃棄物・リサイクル対策課(TEL048-600-0814)の田代忠彦・廃棄物対策等調査官に電話で確認をして見ました。

 すると、「本件は審査会に負託されているものの、まだ技術面での審査が終わっておらず、技術的に確認事項が残っているらしい」として、「念のため環境省本省に確認してみたい」として、確認をしてもらったところ、やはり審査会で依然として審査中であることが判明しました。

 しかし、こうして進捗状況を自ら行政に電話で確認しない限り、行政から迅速に一般県民に公表されることはないため、定期的にチェックをしていかないと、ある日突然許可が出ていたということにもなりかねません。

 当会では引続き、成行きを監視していく所存です。

【ひらく会情報部】

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