市政をひらく安中市民の会・市民オンブズマン群馬

1995年に群馬県安中市で起きた51億円詐欺横領事件に敢然と取組む市民団体と保守王国群馬県のオンブズマン組織の活動記録

旅行に適した陽気の11月の台湾・・・台北市およびその周辺(その2)

2016-11-08 22:17:00 | 国内外からのトピックス
■翌日は結婚式と披露宴です。台湾の結婚式は、新郎が新婦の家を訪れて連れ出してくる際の儀式があるのですが、新郎の友人が何人か同行します。

圓山大飯店別館の麒麟客房。通常だと1泊1万1千元(約4万円)もするが、今回は復興航空のキャンペーンで往復フライト込みで5万5千円という破格の料金で3泊ゲット! ここから天母にある実家に向かう。↑


まずは台湾の典型的な朝食で腹ごしらえ。メニューには焼餅(サオピン)・油条(ヨーティアオ)など嬉しい名前が並ぶ。

豆乳。

小籠包と大根餅。


なぜか布袋様が置いてある。縁起物なのだろう。

香ばしいもち米のおにぎり。


朝食後、実家に向かう途中、天母の交差点でレンタサイクルステーションを見かけた。

4年ほど前から台北で導入され始めたレンタサイクル「Ubike」。http://www.taipeinavi.com/play/476/ 高崎市の「高チャリ」と似たシステム。

 一方、新婦の友人も何名か付き添っており、新婦の家で待ち構えています。その際、新郎にいくつか課題を授けて、それをクリアしないと新婦を連れ出せません。


結婚式当日に家族や親戚が食べる紅白の団子入りスープ。

 例えば腕立てや腹筋運動を50回とか、いわゆる体育会系の課題や、トーストをかじって指定の
「L」「O」「V」「E」の文字をつくれ、だとか、あるいは「愛している」と10か国語で言いなさい、など頭脳系のクイズも課題として出されます。

 これらを新郎本人、あるいは親衛隊として付き添っている友人らが力を合わせてクリアしていきます。そして晴れて新婦の両親に面談して、娘を花嫁として連れ出せることになります。家を出る時、手に持った扇子を窓から家に向けて投げおろし、これまで育ててくれた両親に感謝を表するとともに二度と家に戻らず新しい家庭を築く決意を示します。

 今回は6月の時と異なり、親族の長男の結婚式なので、そのような儀式がありませんでしたが、台湾独特のセレモニーのやり方は、35年前の筆者の時の結婚式を思い出します。


↑花嫁の到着を今や遅しと待つ。↑


花嫁を玄関で迎えるためにミカン(ポンカン)を並べて練習する男の子。


花嫁に負けじとポーズをとる練習に余念のない花嫁経験者ら。


花嫁を連れて新郎が自宅に戻ってきた。


花嫁のエスコート役。


新郎の両親に挨拶。


レクサスES350(群馬県議長公用車の3分の1の価格だが、台湾では関税が倍かかるのできわめて高い。それでも議長公用車には及ばない)で披露宴会場に向かう。


屋上に観覧車のある建物の2階が披露宴会場。


今日の披露宴会場。

 新郎は、幼少のころから野球が大好きで、今の仕事も台湾にある4つのプロ球団のひとつである中信兄弟(ヂョンシン・ションディー、Chinatrust Brothers Baseball)の広報担当をしています。

 ちなみに台湾の4球団はこのほかに、統一セブンイレブン・ライオンズ(2017年から統一ライオンズ)、義大ライノズ(2017年から富邦ガーディアンズ )、Lamigoモンキーズがあります。中信兄弟は台北をフランチャイズとしており、統一は台南、義大は高雄、Lamigoは桃園にあります。

 台湾のプロ野球界は以前から八百長問題が頻発しており、そのため野球人気が今一つ盛り上がりませんでした。台湾では実力のある選手を多数輩出していますが、スター選手でも薄給のため、台湾に蔓延るマフィアの利権に染まりやすいとの見方もあります。それでも最近は、2013 ワールド・ベースボール・クラシックにベスト8進出を果たし、プロ野球人気が回復基調となっています。

 このため、結婚式には台湾の野球関係者がたくさん集まりました。また張家の長男の結婚式のため、親戚筋も多数参集しました。

 その披露宴の模様は、次の写真をご覧ください。


新郎は台湾プロ野球の名門ブラザースの広報担当。



テーブルの表示も兄弟のユニフォームをデザイン。

漢詩のような料理メニュー。

↑台湾でも親戚の絆は次第に薄れつつあるとはいえ日本と違いまだまだ血縁へのこだわりは強い。↑


新郎新婦と双方の両親の挨拶。



プロ野球チーム関係者だけにバットでお出迎え。

お色直しはなんと兄弟ブラザースのユニホーム。チームカラーは黄色。



テーブルの上はこのとおり。




新郎新婦と双方の両親が各テーブルを回って乾杯。

披露宴は11時半からおよそ3時間近く続いた。

最後に新郎新婦がキャンデーを参列者ひとひとりに配ってお見送り。

 2日目の夜は、近くのレストランで新婦とその両親を招いて、筆者の台湾の親戚筋が大挙集合して食事会を行いました。


久しぶりにファミリーが集まったので皆で夕食。





台湾のお年寄りは元気だ。スマホも自在に使える。

恒例の乾杯。昔は老酒の一気飲み。今はワインで随意。







帰路、道路わきで見つけた台湾で増えつつある電動スクーターGOGORO。補助金も出るとかで、バッテリーレンタル方式なので充電時間がゼロ。

 台湾でも次第に核家族化してきており、まだまだファミリーの絆は強いものの、若い世代にどのように伝えていくかは次第に課題となりつつあるようです。

【ひらく会海外取材班・この項続く】


コメント
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