市政をひらく安中市民の会・市民オンブズマン群馬

1995年に群馬県安中市で起きた51億円詐欺横領事件に敢然と取組む市民団体と保守王国群馬県のオンブズマン組織の活動記録

鉛・ヒ素入りスラグ問題!…高渋バイパス投棄の有害スラグ土壌調査費用を原因者負担させるべく住民監査請求

2019-02-22 23:11:00 | スラグ不法投棄問題
■当会が告発した高渋バイパス分離帯に不法投棄された非鉄スラグ事件では、2018年8月20日に群馬県は「県道工事に使用された建設資材の下の土壌調査結果について -『土壌への影響はありませんでした』-(建設企画課)」と題する記者発表を行いました。そこで、当会はさっそく8月30日に群馬県土木整備部建設企画課を訪れて、事情説明を求めましたが、埒が明かないため、次の内容の情報開示請求を行い、その結果10月31日に部分開示がなされました。しかし、土壌調査にかかった費用については開示情報に含まれていなかったため、11月16日に改めて開示請求を行ったところ、12月2日に部分開示されました。この調査費用は、税金から支出されるべきものではないと考えた当会は、2月22日に住民監査請求書を群馬県に提出しました。

【2月27日追記】
27日16:40に群馬県監査委員事務局から連絡があり、「本件は受理されたこと」「追加証拠提出と陳述の機会は3月12日(火)13:30から県庁監査委員会議室で開催されること」の通知がありました。
【3月2日追記】
3月1日に群馬県監査委員から「証拠の理由及び陳述の機会について(通知)」が送られてきました。

ZIP ⇒ 20190303zq.zip
 この間のこの問題の経緯は次のブログを参照ください。
○2018年7月27日:【速報】群馬県スラグ行政を象徴!…当会の告発から1年かかってようやく公表の背後に東邦亜鉛の影か
http://pink.ap.teacup.com/ogawaken/2708.html
○2018年7月29日:【速報】高崎渋川線バイパスにスラグ汚染報道・・鉄鋼スラグに続いて非鉄スラグの不法投棄か!
http://pink.ap.teacup.com/ogawaken/2710.html
○2018年8月5日:高崎渋川線バイパスの鉛・ヒ素入りスラグ撤去方針!…じゃ~佐藤がばら撒いた有害スラグも撤去しろよ!
http://pink.ap.teacup.com/ogawaken/2712.html
○2018年8月12日:鉛・ヒ素入りスラグ不法投棄問題!…群馬県中にばら撒かれているかも?
http://pink.ap.teacup.com/ogawaken/2724.html
〇2018年8月17日:鉛・ヒ素入りスラグ問題!…鉛・ヒ素入りサンパイを盛り土扱いする群馬県が情報開示拒否を当会に通知
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/2729.html
○2018年10月27日:鉛・ヒ素入りスラグ問題!…高渋バイパスに投棄のスラグ履歴情報非開示を不服として知事に審査請求書を提出
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/2794.html
○2018年11月16日:鉛・ヒ素入りスラグ問題!…鉛・ヒ素入りスラグ撤去に係る公文書が2か月遅れでやっと県から部分開示
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/2815.html
○2018年11月17日:高崎市内で岡田工務店が大量に投棄した鉛・ヒ素スラグを東邦亜鉛由来だと認めない群馬県
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/2819.html
○2018年12月7日:鉛・ヒ素入りスラグ問題!…鉛・ヒ素入りスラグ撤去前の事前調査に係る費用が部分開示で判明
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/2842.html



■その後、現在に至るまで、鉛・ヒ素入り非鉄スラグを巡る動きは活発に続いています。次のブログ記事をご覧ください。

〇2018年8月21日:鉛・ヒ素入りスラグ不法投棄問題!…群馬県中にばら撒かれているかも?(その2)
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/2730.html
〇2018年8月21日:鉛・ヒ素入りスラグ問題!…鉛・ヒ素だらけでも「土壌に影響なし」宣言した群馬県の重金属汚染思考マヒ
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/2731.html
〇2018年8月26日:【緊急レポート】鉛・ヒ素入りスラグ問題・・・なんと早業!撤去始まる!
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/2734.html
〇2018年8月30日:鉛・ヒ素入りスラグ問題!…鉛・ヒ素入り資材を猛スピードで撤去中の群馬県に経緯と根拠を開示請求
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/2738.html
○2018年9月2日:【緊急レポート】鉛・ヒ素入りスラグ問題…高崎市に続き榛東村にも飛び火!しかも大同スラグと無法コラボ!
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/2739.html
〇2018年9月8日:鉛・ヒ素入りスラグ問題!…猛スピードでサンパイ撤去中の群馬県が経緯と根拠の開示を先送り
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/2751.html
〇2018年9月10日:【ついでにレポート】鉛・ヒ素入りスラグ問題…飛び火した榛東村を更に調査!
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/2744.html
〇2018年9月16日:鉛・ヒ素入りスラグ問題!…高渋バイパスで有毒な非鉄スラグを撤去中の現場レポート
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/2756.html
〇2018年9月18日:【速報】公園にも鉛スラグ報道…やはり高崎渋川線バイパスだけでなかった非鉄スラグ投棄問題!
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/2757.html
〇2018年9月19日:【続報】公園にも鉛スラグ報道…やはり高崎渋川線バイパスだけでなかった非鉄スラグ投棄問題!
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/2759.html
〇2018年9月20日:鉛・ヒ素入りスラグ問題!…高渋バイパスどころか箕郷町の県道脇ソーラー発電造成地にもスラグ捨て放題!
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/2758.html
〇2018年10月13日:鉛・ヒ素入りスラグ問題!…みさと芝桜公園周辺をさらに調査!
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/2777.html
〇2018年10月21日:鉛・ヒ素入りスラグ問題!…高崎市の水道施設前はスラグだらけだった!
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/2787.html
〇2018年10月26日:鉛・ヒ素入りスラグ問題!…高崎市内の多数の公益施設に投棄された非鉄スラグの早期撤去を高崎市長に要請!
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/2793.html
○2018年10月28日:鉛・ヒ素入りスラグ問題!…梅花見物は恐ろしい!(その1)
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/2796.html
○2018年11月10日:鉛・ヒ素入りスラグ問題!…梅花見物は恐ろしい!(その2)
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/2808.html
○2018年11月18日:【緊急報告】鉛・ヒ素入りスラグ問題!…今この時も、鉛とヒ素の不法投棄は、着々と続いている!
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/2817.html
○2018年11月20日:鉛・ヒ素入りスラグ問題!…大同スラグに蓋をする県・渋川市等と異なり撤去前提の対策を打ち出した高崎市
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/2820.html
○2018年11月20日:公園にも鉛スラグ報道…高崎・箕郷の公園の非鉄スラグ撤去決定で問われるその根拠!
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/2821.html
○2018年11月25日:【緊急報告】鉛・ヒ素入りスラグ問題!…読者投稿・なんと地域の集会場まで鉛・ヒ素入りスラグ汚染!
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/2825.html
○2018年12月2日:鉛・ヒ素入りスラグ問題!…戦国武将も怒っているぞ!(松風騒ぐ風雲箕輪城その1)
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/2834.html
○2018年12月8日:鉛・ヒ素入りスラグ問題!…戦国武将も怒っているぞ!(松風騒ぐ風雲箕輪城その2)
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/2836.html
○2018年12月15日:鉛・ヒ素入りスラグ問題!・・・腑に落ちない日本鉱業協会スラグ委員会に不参加の東邦亜鉛の真意
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/2843.html
○2018年12月16日:鉛・ヒ素入りスラグ問題!…戦国武将も怒っているぞ!(松風騒ぐ風雲箕輪城その3)
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/2841.html
○2019年2月10日:鉛・ヒ素入りスラグ問題!…♪スラグ街道冬景色♪その1
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/2879.html
○2019年2月24日:鉛・ヒ素入りスラグ問題!…♪スラグ街道冬景色♪その2
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/2885.html
2月26日:【速報】ソーラー発電所の非鉄スラグ報道…鉛やヒ素が危険なのにいまだに調査中を繰り返す群馬県
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/2886.html



*****住民監査請求書*****ZIP ⇒ 20190222zitj.zip
              群馬県職員措置請求書

 群馬県知事(委員会若しくは委員又は職員)に関する措置請求の要旨

1 請求の要旨
 群馬県県土整備部建設企画課(以下「県土木」という)はHPにおいて、2018年7月27日付で「【7月27日】県道に使用された建設資材の基準値超過について(建設企画課)」と題する記者発表記事として次の内容を掲載した。
  県道高崎渋川線バイパス(仲原交差点~新蟹沢大橋付近)の中央分離帯部に使用された一部の建設資材から、土壌汚染対策法で定める基準値を超える「鉛」及び「砒素(ひそ)」が検出されました。
 1.対象区域 
  県道高崎渋川線バイパスの仲原交差点(高崎市金古町地内)から新蟹沢大橋付近(榛東村大字新井地内)までの約900メートル間。(別添1「土壌溶出量調査及び土壌含有量調査の実施箇所」 参照)
 【別添1】土壌溶出量調査及び土壌含有量調査の実施箇所(pdfファイル:267KB)
 (事実証明書1)
2.分析試験結果 
  土壌溶出量調査(環境省告示第18号)において、鉛及び砒素(ひそ)の溶出量が土壌汚染対策法で定める基準値を超えて検出され、また、土壌含有量調査(環境省告示第19号)においても鉛の含有量が、土壌汚染対策法で定める基準値を超えて検出されました。(【別添2】保護路肩部の建設資材の環境調査結果 参照)(事実証明書2)
 この件については、請求者が独自に調査し、2018年夏ごろから有害物質を含む非鉄スラグの存在を県土木に報告したが、県土木は動こうとせず、排出者である東邦亜鉛も排出責任を認めようとはしなかった。
 そこで、2017年9月20日午後1時30分に県土木(高崎土木事務所職員含む)3名の方々の立会いの下に所定場所(高渋バイパス)で採取した東邦亜鉛安中製錬所由来と思しきスラグ様物質について、その後、東邦亜鉛安中製錬所に持ち込み、分析試験を依頼したが、同社の井出事務部長は「当社が排出したという証拠がないものを分析する義務はない」として請求者の依頼を拒否した。
 その後、県土木はもとより、廃棄物リサイクル課や、東邦亜鉛安中製錬所周辺の畑地の重金属汚染対策に携わる農政部技術支援課にも、このスラグ様物質の分析試験(有害物質の含有試験と振とう試験)を要請したが、遺憾なことに、すべての部署で応じていただけなかった。
 そこでやむなく、自己資金で分析試験を、計量資格証明を有する事業者に委託したところ、2018年2月2日付の試験結果の送達を受けた(事実証明書3)。
 予算の制限があるため、鉛とヒ素しか試験できなかったが、ご覧の通り、振とう試験結果はともかく、含有成分試験結果は、鉛、ヒ素ともに基準値を大幅に上回る数値が示された。
 そして、2018年2月7日に請求者は実際に県土木等に赴いて、濃度計量証明書のハードコピーを渡し、善処を申し入れた。ところが、その際には、いずれの部署も歯切れの悪い回答に留まった。その後も、複数回、県庁を訪れる度に、県土木など関係部署を尋ねて、早急な善処を申し入れてきたが、いずれも不発に終わった。
 しかし実際には、県土木は冒頭のHPにあるとおり、有害物質の存在を認識し、新たに土壌分析調査を行うとともに、当該現場(高渋バイパス)周囲に立入り防止対策業を実施した。そして、その後、県土木は施工業者らに、不完全ではあるが有害物質の撤去を命じ、施工業者らは2018年8月21日から同9月末にかけて撤去作業を行った。
 この過程を検証すべく請求者は公文書開示請求をしたところ(事実証明書4)、県土木が部分開示決定した通知によれば(事実証明書5)、県土木は非鉄スラグと思しき有害物質の分析等の調査として公金1,522,800円(税込み)を(事実証明書6)、および調査結果を踏まえて立ち入り防止対策作業として公金225,000(税込みかどうかは未確認)を支出した(事実証明書7)。
 本来、JIS規格などルールに適合していなければならない材料を使用しなければならないところ、ルール不適合の有害物質を持ち込んだ工事施工事業者や、有害物質を排出した東邦亜鉛安中製錬所、そして東邦亜鉛から有害物質を受け取り、工事施工事業者に供給した岡田工務店は、いずれも公共事業の資材として不適切と知りつつ有害物質を公道にばら撒いた責任は重く、当然に、そうした原因者に対して分析調査費用や現場立入防止対策費用を請求し、公金からの支出を取り戻さなければならない。
 よって、監査委員に置かれては、県土木に対して、不当に支出された上記の公金計1,747,800円を一刻も早く回収せしめるよう勧告されたい。

2 請求者
  ・ 住所 〒379-0114群馬県安中市野殿980番地
  ・ 氏名(自署・押印)

 (・ 連絡先(携帯電話番号)090-5302-8312)


 地方自治法第242条第1項の規定により、別紙事実証明書を添えて、必要な措置を請求します。

2019年2月22日

 群馬県監査委員(あて)

*****事実証明書*****
1.【別添1】土壌溶出量調査及び土壌含有量調査の実施箇所

2.【別添2】保護路肩部の建設資材の環境調査結果

3.2018年2月2日付の濃度計量証明書

4.2018年11月16日付の公文書開示請求書

5.2018年11月30日付の公文書部分開示決定通知書/公文書不存在決定通知書

6.2018年8月1日付の業務委託変更契約書

7.2018年7月27日付の見積書
**********

■県監査委員事務局から補正命令がくるのかどうか、とりあえず連絡待ちといったところです。

【市民オンブズマン群馬事務局からの報告】
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