庭の

ランタナにアゲハチョウが来てるよ
梅雨雲も薄くなって
陽の暑さが
肌にせまるよ

扇風機をまわして
部屋をかきまわし
温度を下げて
家事一般
ばぁばの休日はゆっくりと過ぎていく

サルビア・ライムライトの一番蕾が咲きそうよ
あの色といい
形と言い
珍花と感じ
大山木の根元に植える

珍なるが好き
奇なるが好き

えて物食いとは？
男性の好みにも使う
ばぁばはその気（け）もあったかな？
そうなのだ
美男子は困るのだ
お雛様みたいに
飾っておきたくなる
見ているだけしかできないのだ

姿かたちの美とは？
枯れ花？
老女？
とあるアートマンが言っていた
見た目はきれい
美はそういうものではないと・・・

ばぁばはすなおにすぐそうなのね
醜老こそ美なのねと思ってしまう

醜老なる自分を愛そうと
その時から思ったのだ

サルビア　ライム・ライト
万歳ばんざい

醜ではない
珍なる
花
バンザイ!!!？？？

くちなしのはな

くちなしの花が咲いたよ


くちなしの白い花
お前のような
花　だぁった～♪


夫の実家の庭の真ん中に
大きな丸いくちなしの木があった
梅雨開けになると
満開になって
かぐわしいにおいを放った

まだ、婚約時代の頃
夫の母と二人
その花と一緒に
写真を撮ったよ
二人とも
くちなしの花

そのころ歌があったかどうかは忘れたけど
夫の母はまさにそんな方だった

ばぁばもその頃は純でかわいかったなぁ～

くちなしの花が咲くと、
その時の写真の風景が浮かぶ
その時の母のほほえみ
息子の嫁を愛してるほほえみ
嫁も姑を愛しているまなざし

夫も、
その母も父も
他界して
家も人手に渡ってしまった

ばぁばの脳裏にしかない
くちなしの花の咲く
庭
家
池
鯉

・・・・・・

家族の微笑み