動脈硬化、新バイオ指標を発売
血管内皮リパーゼ測定、新HDL 増加療法の創薬候補にも
2012年11月1日 神戸大学 カテゴリ: 循環器疾患・内分泌・代謝疾患・検査に関わる問題
神戸大学循環器内科の石田達郎氏らの研究グループは10月30日、免疫生物研究所と共同で開発した「ヒト血管内皮リパーゼ(EL)血中濃度測定キット」の販売開始を発表した。今までは血中のEL濃度を正確かつ簡便に測定する方法がなかった。
ELは高比重リポ蛋白(HDL)のリン脂質を特異的に分解する「ホスホリパーゼ A1」と呼ばれる酵素の一種。ELが不活性化すると、HDL の分解が滞り、HDLによる抗炎症作用が消失しない。このためHDLを増加させる物質の一つとして、創薬候補にも挙げられている。
ELは正常、血管内皮細胞や血管平滑筋細胞に発現するが、動脈硬化の病巣ではマクロファージや新生血管も強く発現。脂質代謝異常や動脈硬化に関与すると考えられている。
血管内皮リパーゼ測定、新HDL 増加療法の創薬候補にも
2012年11月1日 神戸大学 カテゴリ: 循環器疾患・内分泌・代謝疾患・検査に関わる問題
神戸大学循環器内科の石田達郎氏らの研究グループは10月30日、免疫生物研究所と共同で開発した「ヒト血管内皮リパーゼ(EL)血中濃度測定キット」の販売開始を発表した。今までは血中のEL濃度を正確かつ簡便に測定する方法がなかった。
ELは高比重リポ蛋白(HDL)のリン脂質を特異的に分解する「ホスホリパーゼ A1」と呼ばれる酵素の一種。ELが不活性化すると、HDL の分解が滞り、HDLによる抗炎症作用が消失しない。このためHDLを増加させる物質の一つとして、創薬候補にも挙げられている。
ELは正常、血管内皮細胞や血管平滑筋細胞に発現するが、動脈硬化の病巣ではマクロファージや新生血管も強く発現。脂質代謝異常や動脈硬化に関与すると考えられている。