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鳥取県 がん死亡率大幅改善 全国45位から23位に

2022年02月13日 14時46分25秒 | 地域

鳥取県 がん死亡率大幅改善 全国45位から23位に

 2022年2月7日 (月)配信日本海新聞
 

 がん死亡率が毎年のように全国平均より高水準にある鳥取県。4日の「世界対がんデー」に合わせ、最新の都道府県別がん死亡率を調べたところ、2020年のがんの75歳未満年齢調整死亡率(国立がん研究センター調べ、人口10万人当たり)で鳥取県は68・6%となり、全国23位だったことが分かった。同死亡率79・7%で全国ワースト3の45位だった前年に比べ、大幅に改善した。

 年齢調整死亡率は、単純に死亡数を人口で割った死亡率では、高齢者の多い都道府県では高くなるため、全ての都道府県が同じ年齢構成と仮定して算出した人口10万人当たりの死亡率。20年の調査で鳥取県は、男性が90・3%で35位(前年100・2%で同45位)女性が48・4%で同6位(同61・3%で44位)となり、女性は上位に急浮上した。身近な病気 がんは、日本人の2人に1人が罹患(りかん)する身近な病気とされる。20年は全国で約38万人ががんで死亡し、県内では1879人(男性1083人、女性796人)が亡くなった。県内では約40年前から死因の1位で、全体の約3割を占める。

 部位別では、全国3位の大腸がん(前年31位)や37位の肺がん(同47位)の改善が顕著だったものの、42位の胃がん(同46位)や39位の肝臓がん(同25位)などは高死亡率を維持する。

 県は18年4月、23年度までの6カ年計画として「第3次鳥取県がん対策推進計画」を策定した。23年までにがんによる死亡率を男性は90%未満、女性は50%未満、男女合わせて70%未満に抑制する目標を設定しており、20年は女性と全体の死亡率が目標を達成する結果となった。一方で、専門家は「改善基調が確かなものか、複数年にわたり推移を注視すべきだ」と警鐘も鳴らしている。地道な努力 県は同計画で、40~60代の死亡率の高さに着目。部位別死亡率が上位の肝臓や肺、胃がん対策に重点を置く。精密検査の受診率向上や、肝炎ウイルス検査の受けやすい環境整備、禁煙指導、受動喫煙防止対策に力を注ぎ、早期発見・早期治療を促したいとしている。

 県健康政策課がん・生活習慣病対策室の小林一義室長は、死亡率の改善に「各自治体の受診率向上に向けた地道な努力が実を結んだ結果。引き続き、定期的な受診、適度な運動、生活習慣病改善に向けて県民一丸となって取り組んでいきたい」と呼び掛けている。(三野夏美)

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