2歳
戦争が終わった
私は新しい家にいた
障子が白く光っていた
どえらい大きな音がした
障子の向こうだった
???
誰の声?どこから?
ただ、体がこわばった、すくんだ
ただ、すくんで、たたずんでいた
2歳の私
やせた私
泣き顔のような
恐怖顔
そんな私を私が見ている
ピカピカ
白い障子が光った
もう何も聞こえない
ツーンとした世界
立ったまま、グルグルまわった
かろうじて、下半身がとどまって
たおれることはしなかった
父との出会い
暖房をつけた
今年はじめて
電池切れで、昨日はつかなかった
今日は、買ってきて、ついた、よかった、笑顔になったほころんだ
1日に、冬、春、夏、秋、冬が来る
なんと目まぐるしいことか
そのたびに、服を脱いだり着たりした、忙しい、要らくらしい
暖房をつけて冬を防御
やっと私は安心した
よかった~
口がほころんだ
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