目指すは122歳、世界最高齢となった118歳仏修道女
【AFP=時事】存命中の世界最高齢となったフランスの修道女リュシル・ランドン(Lucile Randon)さん(118)は26日、史上最高齢記録の122歳164日よりも長生きしたいと語った。長寿の秘訣(ひけつ)は仕事と他人の世話だという。
シスター・アンドレ(Sister Andre)として知られるランドンさんは、地中海に面する南仏トゥーロン(Toulon)の高齢者施設で暮らす。施設の喫茶室で報道陣の取材に応じ、「仕事に殺されると言う人もいるが、私の場合は仕事に生かしてもらった。108歳までずっと働き通しだった」と語った。
現在は目が見えなくなり車いすで移動する生活だが、以前は自分よりもずっと年下の高齢者の世話をしていた。
「人は憎み合うべきではなく、助け合い、愛し合うべき。私たちがこうしたことすべてを共有できれば、世の中はぐっと良くなるでしょう」とランドンさんは述べた。
ランドンさんは1904年、南部アレス(Ales)生まれ。現在は祈りや食事、他の入所者や施設職員との交流などをしながら日々を過ごしており、絶え間なく届く手紙のほぼすべてに返信している。
2021年には、新型コロナウイルスに感染したが回復。毛髪やDNAサンプルの提供を求められたが、長寿の秘密は「神のみぞ知る」として断っている。
ランドンさんは、存命中の世界最高齢となったことを「誇りに思う」一方、「年を取るのは良いことではない。以前は他の人の世話をしたり、子どもたちに踊りを教えたりしていたのに、今ではできなくなってしまった」と述べた。
だがランドンさんは、1997年に122歳164日で亡くなったフランス人女性ジャンヌ・カルマン(Jeanne Calment)さんの史上最高齢記録を塗り替えたいと思っている。
施設のアクティビティー責任者でランドンさんの親友でもあるダビド・タベッラ(David Tavella)さんによると、ランドンさんは史上最高性記録は「手の届くところ」にあると考えている。
タベッラさんはランドンさんについて、「自分の限界に苦しみながらも、膨大な量の祈りをささげて乗り越えてきた」として、史上最高齢記録は「地球にとどまるつもりならば達成したようなものだ」との見方を示した。
ギネス世界記録(Guinness World Records)は25日、ランドンさんを存命中の世界最高齢と認定した。
【翻訳編集】 AFPBB
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