異常に高い甲状腺がんの発症率 小児甲状腺がんの疫学
阪南中央病院
福島県立医大・鈴木眞一教授(乳腺内分泌甲状腺外科)は福島県内における甲状腺スクリーニングを始めるにあたって、「本邦、欧米とも年間発生率は人口10万人当たり約0.2名とされています」と述べていました。当初は、甲状腺がんの多発を全く予想していなかったことが伺えます。
福島県民健康調査結果では、先行検査は3年間(2011~2013年)で行われました。子ども10万人あたりの甲状腺がんの発生率は109/297046×100000=36.7となります。全人口10万人あたりにすると、その約4倍となり、100を超すこととなります。
また、2巡目の結果では、約3/4にあたる対象者の検査が未終了段階ですが、発表された値で計算すると、この2年間で新たに発症した甲状腺がんの発症率は8/75311×100000=10.6となります。全人口10万人あたりにすると、その約4倍になります。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます