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ラグビー脱臼、すぐ治療を 4回で重大な骨の欠損に

2019年10月05日 11時12分56秒 | 運動スポーツ
ラグビー脱臼、すぐ治療を 4回で重大な骨の欠損に
2019年10月4日 (金)配信共同通信社

 ラグビー選手が、肩の関節が外れる脱臼を利き手側で4回繰り返すと、重大な骨の欠損が起きて、手術をしても治りにくくなるとの研究結果を順天堂大のチームが4日までにまとめた。
 チームの川崎隆之(かわさき・たかゆき)准教授は「骨の欠損が大きいと、完全に治すのが難しくなる。選手生命を守るためにも、脱臼を軽く見ずにすぐに治療を受けてほしい」と話した。
 日本でワールドカップが開催され注目が集まるラグビーでは、選手がタックルをした際に肩の脱臼や、関節がずれる亜脱臼が起こりやすい。脱臼はくせになりやすいとされ、脱臼や亜脱臼をした選手の約半数が1シーズン中に再び脱臼をする。
 関節を元に戻すと平常通りに動かせるため放置されることもあるが、その場合、脱臼するたびに骨が徐々に欠け、はがれた軟骨を修復する標準的な手術をしても、関節が外れやすかったり、日常的に痛みを感じたりするようになる。
 順天堂大のチームは2011~16年に肩の脱臼で治療を受けた高校生から社会人の男女のラグビー選手144人についてコンピューター断層撮影(CT)画像を分析。約8割の選手で骨に重大な欠損が見つかった。
 特に利き手側で4回、非利き手側で5回の脱臼や亜脱臼を繰り返すと、重大な欠損が起きやすいことが分かった。利き手の方が強い力でタックルするため、差が出たとみられる。ポジションでは差はなかった。
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