看護師、味覚や嗅覚の異変自覚も勤務していた 集団感染の神戸・中央市民病院
地域 2020年4月30日 (木)配信神戸新聞
神戸市は29日、新型コロナウイルスの集団感染が起きた市立医療センター中央市民病院(神戸市中央区)で、新たに30代の女性看護師の感染が分かり、体のだるさや味覚の異変などの症状があったのに勤務をしていたと発表した。同病院関連の感染者は34人目。
この看護師は上司が指示した3日間の自宅待機を挟み、全快していないにもかかわらず勤務を再開し、少なくとも3日は病院で働いていた。同病院は「上司に相談すべきで、適切ではなかった」としている。
市や同病院によると、この女性看護師の濃厚接触者は患者20人と同僚2人。同じ病棟で働いていた約70人も加えてPCR検査を行ったが、現時点で陽性の感染者はいないという。
女性看護師は今月16日以降、倦怠感や咽頭痛が出た。上司と相談して同21~23日は自宅待機。23日には味覚や嗅覚に異変を感じ、倦怠感も続いたが、咽頭痛が改善したため24日は出勤したという。25、26日の休みを経て、27日に検査で感染が分かった。
現在救急外来など新規の患者受け入れや手術は休止している。29日に会見した木原康樹院長は院内感染について「手に負えないのではなく、われわれが網を張った領域で発生している。無策のままに広がっているのではない」と強調した。
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