ワクチン輸送にタクシー 足立区 需要減の業界支援
地域 2021年4月16日 (金)配信読売新聞
足立区は、新型コロナウイルスワクチンの輸送にタクシーを活用すると発表した。個別接種会場となる区内約200か所の診療所などにワクチンを迅速に運べるようになるといい、外出自粛の動きが広がる中で需要が落ち込んでいるタクシー業界の支援にもつなげる。
発表によると、高齢者を対象とする個別接種は5月下旬から始まる予定で、医療機関にある超低温冷凍庫から診療所などの「かかりつけ医」にワクチンを届ける時にタクシーを使う。
接種事業に協力する区医師会が、月内に「東京ハイヤー・タクシー協会足立支部」と契約。輸送時には診療所の医療従事者らが乗り込む。区は1日あたり最大で約200台のタクシーが輸送業務を担うと想定しており、料金は区が負担する。
5月15日から開始する高齢者への集団接種などと合わせ、区は9月末までに区民約70万人の4割への接種を終える予定だ。今後、医療機関などと訓練を実施する方針で、絵野沢秀雄・区新型コロナウイルスワクチン接種担当部長は「狭い道も多い地元の道路事情を熟知するタクシー運転手の協力を得て、円滑なワクチン接種を進めたい」としている。
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