ウイルス侵入防ぐブース…群大が開発、医療現場で活用へ期待
大学 2021年4月16日 (金)配信読売新聞
群馬大学大学院理工学府の藤井雄作教授(55)(社会安全工学)らの研究グループは、新型コロナウイルスなどのウイルスの侵入を防ぎ、小部屋としてつかえる「安心ブース」を開発した。研究グループが開発している「ヘルメット型マスク」の技術を応用した。大型化することで、医療現場での活用も期待できるという。
安心ブースは140センチ四方、高さ180センチ。塩化ビニール製フレーム材の枠を、農業用ハウスに使うビニールシートで包んだ。内圧を外気圧より高く保って、ウイルス侵入を防ぐ仕組みで、吸排気量を電子制御できるようにした。また、吸排気口には、ファンと高性能フィルターを使った空気清浄機を取り付けた。
研究グループでは、ビニール樹脂などで首から上をすっぽりと包み、ポンプで外気を取り込むヘルメット型マスクの開発もしており、この技術を応用した。ブース内は、机を置ける広さがあり、オフィスなどでの設置を想定しているほか、大型化することでベッドなども置けるようになるという。
藤井教授は「安心ブースとヘルメット型マスクを併用することでウイルスが体内に入る機会を減らすことができる」と語っている。
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