あのマスクも休業貼り紙も「歴史資料」 集めてコロナ展
2020年9月8日 (火)配信朝日新聞
新型コロナウイルス感染症で変わる暮らしの資料を集めた「那須のコロナな世相」展が、那須町芦野の那須歴史探訪館で開かれている。政府配布の「アベノマスク」や疫病退散の妖怪「アマビエ」の人形など約20点を展示。「市民参加型」をめざし資料提供も呼びかけている。
企画したのは学芸員の作間亮哉さん(27)。新型コロナウイルスの感染が拡大し始めた今春、北海道浦幌町の博物館がコロナ禍の世相を記録するために資料を集めていることを知った。英国やチェコの博物館も同じ目的でマスクを収集していることも分かった。
作間さんも町内の商店を回ったり、自宅のポストに届いたチラシを集めたりした。5月下旬の時点で、感染拡大初期の3月ごろの資料はすでに捨てられているものが多かったという。「その時その時の資料を残し、50年後、100年後の人が当時を知ることができるようにしたい」
企画展は7月下旬に開始。アベノマスクのほか、感染防止対策を呼びかける公共施設のポスターや飲食店が作成したテイクアウト情報のチラシまで、ジャンルは多様だ。
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