孤独感「ある」40%と増加 政府22年実態調査
2023年3月31日 (金)配信共同通信社
政府は31日、2万人を対象にした2022年の孤独・孤立の実態調査の結果を公表した。孤独感が「しばしば・常にある」「時々ある」「たまにある」と答えた人は計約40%に上り、初めて調査を実施した21年の約36%から増えた。
担当者は、増加の要因について「孤独や孤立の問題が社会に認知されてきた影響があるのではないか。調査を続け傾向を把握したい」としている。
孤独感の有無を尋ねた回答の内訳は、「常にある」が4・9%、「時々」が15・8%、「たまに」が19・6%。「決してない」は18・4%だった。年代別にみると、30代と20代では「常にある」が7%超で、他の年代より多かった。
今回調査では新たに暮らし向きの実感も質問。生活が大変苦しいと答えた人のうち、孤独感が「常にある」と答えた人は14・2%だった。「ややゆとりがある」(3・4%)、「普通」(2・3%)と回答した人に占める割合よりも高かった。
同居以外の家族や友人と直接会って話す頻度は、週4~5回以上が前年度から1・7ポイント増の16・5%で最多だった。新型コロナウイルス禍での行動制限が緩和され、交流が微増となった。
調査は、無作為で選んだ全国の16歳以上の2万人を対象に郵送で実施。22年12月の状況を尋ね、56・1%の1万1218人から回答を得た。
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