ウクライナ軍、南部で新たに5集落解放…ロシア軍は9万人超が戦闘不能か
2022/10/13 12:27
【リビウ(ウクライナ西部)=川上大介】ウクライナ南部ヘルソン州の知事は12日、ウクライナ軍がロシア軍から新たに5集落を解放したことをSNSで明らかにした。露軍が全国規模で展開したミサイル攻撃に対し、ウクライナ軍は反転攻勢を継続する姿勢を鮮明にした。
12日、ウクライナ南部ヘルソン州で、ロシア軍が掘った塹壕(ざんごう)を調べるウクライナ軍兵士=AP
10、11の両日にエネルギー施設などが標的となったミサイル攻撃の影響は依然、解消されていない。ウクライナのデニス・シュミハリ首相は12日、午後5~10時の電力消費を25%削減するよう国民に呼びかけた。国営電力会社ウクルエネルゴは、東部ハルキウ、スムイ両州と中部ポルタワ州の計3州で当面、計画停電が必要になるとしている。
一方、ロシアの独立系調査報道メディア「IStories」は12日、露情報機関「連邦保安局」(FSB)当局者らの話として、2月24日の侵略開始以降、露軍の戦死者や行方不明者、負傷による戦闘不能者の人数が「9万人を超えている」と伝えた。
露南部ロストフ州や西部クルスク州は、ウクライナへの兵員補充を目的にした部分的動員の「第2弾」を始めた。モスクワでは、徴兵当局者がホームレスの支援施設などで招集を始めたとの情報がある。
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