最も幸福感が高いのは「90代女性」 阪大、老年学研究会シンポで報告
産経新聞 5月13日(月)14時0分配信
人間は年をとると幸せを感じやすくなるのか-。大阪大で開かれた老年学研究会のシンポジウムで、70~90代の男女別では、90代女性が最も幸福感が高いという研究成果が発表された。
研究会の健康長寿研究によると、過去1カ月間に「気分がいい」「とても幸せだ」など肯定的感情を感じたかという質問に5段階で答えてもらったところ、70代が7.4点▽80代8.2点▽90代8.8点-と90代が最も幸福感を示す値が高かった。性別で見ると女性の方がいずれの年代でも、0.2~1点男性を上回っていた。
一方、「悲しい」「くよくよする」など否定的感情を感じた割合は年齢が進むにつれ低下し、70代3.2点▽80代2.7点▽90代2.3点。男性の方がいらつきなどを覚えやすい傾向が出たという。
これらの結果について、阪大臨床生死学・老年行動学研究分野の中川威助教は「男性はどの年代でも社会的規範に敏感で、目標を高く置きがち。身体的機能が衰えたときに、悲観しやすいのかもしれない」と指摘。年代が進むと肯定的感情が上昇する理由は「つらいこと、悲しいことがあっても前向きでいようと感情をコントロールできるのではないか」という。
欧米の研究では、人は年齢を重ねると、前向きに考え方を変え、意識して感情をコントロールしているという説が有力といい、「今後、年をとっても幸福感を感じることができる理由について研究を進めたい」としている。
産経新聞 5月13日(月)14時0分配信
人間は年をとると幸せを感じやすくなるのか-。大阪大で開かれた老年学研究会のシンポジウムで、70~90代の男女別では、90代女性が最も幸福感が高いという研究成果が発表された。
研究会の健康長寿研究によると、過去1カ月間に「気分がいい」「とても幸せだ」など肯定的感情を感じたかという質問に5段階で答えてもらったところ、70代が7.4点▽80代8.2点▽90代8.8点-と90代が最も幸福感を示す値が高かった。性別で見ると女性の方がいずれの年代でも、0.2~1点男性を上回っていた。
一方、「悲しい」「くよくよする」など否定的感情を感じた割合は年齢が進むにつれ低下し、70代3.2点▽80代2.7点▽90代2.3点。男性の方がいらつきなどを覚えやすい傾向が出たという。
これらの結果について、阪大臨床生死学・老年行動学研究分野の中川威助教は「男性はどの年代でも社会的規範に敏感で、目標を高く置きがち。身体的機能が衰えたときに、悲観しやすいのかもしれない」と指摘。年代が進むと肯定的感情が上昇する理由は「つらいこと、悲しいことがあっても前向きでいようと感情をコントロールできるのではないか」という。
欧米の研究では、人は年齢を重ねると、前向きに考え方を変え、意識して感情をコントロールしているという説が有力といい、「今後、年をとっても幸福感を感じることができる理由について研究を進めたい」としている。