1200年以上の歴史を持つ天台宗の総本山比叡山延暦寺
今回は延暦寺発祥の地である東塔エリアへ
◎伝教大師一千二百年大遠忌記念事業 最澄と比叡山~最澄の志を継ぐ堂塔~ 特別拝観◎
法華総寺院東塔
最澄が国を護り人々の安寧を祈るため全国6か所に計画した宝塔の一つで 国全体を護るとされた
昭和55年 約400年ぶりに鎌倉時代の絵図を手がかりにほぼ創建時代当時の姿を再現・再建
僧侶に戒律を授ける「戒壇院」(重要文化財)(画像はHPよりお借りしました)
827年の創建以来初めての一般公開の内部は石敷きで釈迦、文殊、弥勒の各仏像を安置
天台宗の戒律を授ける年1回の儀式の時だけ扉が開く 戒律を授かる僧侶にとっても中に入るのは一生に一度の聖域
燈明とろうそくの灯りだけで照らされた堂内は神秘的で自然と身が引き締まる・・
修学旅行の唯一の記憶 根本中堂 内陣にある灯火 不滅の法灯
10年かけての大改修中の堂内
覗き込むようなかたちで1200年間輝き続けている法灯をお参り
比叡山を訪れるのは今回で3回目
2回目は高校生だった娘も一緒に会社の方に案内され 個人的に酒井雄さい大阿闍梨にお会いした
仏道の中でも最も厳しいとされる「比叡山千日回峰行」を2度達成した行者
7年間かけ比叡山に点在するお堂や塔、お墓、石仏、それに草木一本一本を拝み巡る比叡山独特の「行」
最大の難関は700日目の「堂入り」9日間断食、断水、不眠不休を続け、行者は死と向き合いながらひたすら不動明王と一体となることを願う
この荒行を2度満行した行者は1000年を超える比叡山の歴史の中でも3人しかいないという
お座敷で出迎えてくださった大阿闍梨の柔和な笑顔と
大阿闍梨自ら入れてくださったお茶を飲みながら聞いた不思議な狸の話・・・
とても貴重な体験 あらためて思い出した