県境越えの新庄~鳴子間が一番の難所と踏んでいました。
風がそれほど強くないので、ホワイト・アウトは免れそうです。
酸ヶ湯とともに豪雪で名が売れてきた大蔵村肘折は、ここから南西40キロほど。
芭蕉ゆかりの「封人の家」「尿前の関」はすっかり雪に埋もれ、今日はシラーっと素通り。
鳴子に入ると降る雪の密度は薄くなり、上空も少し明るくなった。
「鳴子まんじゅう」かあ・・・、停まりたくない、降りたくない。次の機会にしよう。
川渡温泉を過ぎて間もなく国道47号を北に折れ、国道457号へ。
一迫町までの小さな峠を走るころには、雪はすっかり止んだ。
ちょっと前のあの世界は何なんだ。これが表と裏の「格差」だ。
岩手県に入って間もなく、国道4号を下りれば、真柴の風景。
仙岩を越えて目の当たりにする岩手山と同様、ボクのもうひとつの「いわての風景」です。
坂道の途中の空き地にキクちゃんの車、玄関先には職人さんのそれと分かる二台の車。
ドアを開ければ作業の真っ最中。地震で被災した箇所を助成金充てて補修しているんだって。
「今日は工事を休んでと言ってあったのに、忘れて来るんだから・・・」とキクちゃん。
お互いの体調、ついには墓じまいの事にまで話が・・・ダメダメ。もっと楽しい話をしようよ。
オサムからは、今夜「いかり」からリモート参加するって連絡があったんだとか。
ボクの携帯が鳴った。おお!ヤス。元気そうな声を聞いて安心した。
「6月は泉ヶ岳だからね。準備しておいてね。」キクちゃんがヤスに厳命した。
カマさんのガイドで泉ヶ岳もいいよ。栗駒と須川の湯もいいなあ。
あっという間に過ぎた三時間。
これから盛岡へ行ってオサムと飲めば・・・とキクちゃんが言う。
そうしたいけど、明日の雪がそれを許さないんだ。三代目のささやかな作業だけどね。
バイクに乗れるようになったら、6月までは待てないな。即、来ますよ。コン先輩。
ガン先輩にも連絡取らなきゃなあ。せっかくの「ご縁」ですから。
それからキクちゃん。口から入れるダイエット?そんな楽なダイエット信用できないよ。
ガード下から家までのあの坂道を毎日三往復かな、あの坂なら歩きでいいよ。
地道に筋肉と体力だけはつけておこうぜ。