
レオナルド・ダ・ヴィンチ「受胎告知」
我が家にとっては凶事続きの11月だったが、気がつけば暦も最後の一枚となった。倅、孫ともに退院はまだ先だが、日ごとに快方に向かい、それを祝福するかのような明るい話題で12月がスタートした。
1日付の朝日新聞報道によると、レオナルド・ダ・ヴィンチの傑作「受胎告知」が来春、日本で初公開されることが決まったそうだ。約140年前、フィレンツェのウフィツィ美術館に収められて以来、門外不出となっていたもの。
余談ながら、そのころまでには“受胎告知”を受けて、我が家に7人目の孫が誕生する予定。
小欄「2006/9/11名画訪日に“待った”」でも触れたように、この度の公開に先立っては、イタリア国内で貸し出しに反対する声があり、実現への道のりは険しかったと思われる。
折りしも、話題の映画「ダビンチ・コード」のこともあり、宗教的問題なども影響があったのか。
「受胎告知」は世界に十数点しか現存しないダ・ヴィンチの絵画の初期の作品。イタリア旅行に際して、実物に遭遇して深い感銘を受けた。思い出の名画だけに、美術書で目にするだけでは到底物足りない。
岡山から東京国立博物館までは遠いが、イタリアのことを思えば近いもの。ぜひとも開催中に足を運び、3年前ぶりに再会を果たしたいと念じている。