てすさび日誌

哀しき宮仕えを早期リタイアし、“サンデー毎日”のomorinが生活の一コマや雑感を認めた日誌です(2005/4/20~)

十王信仰

2006-12-11 22:50:47 | 暮らしと生活
 我が家の西隣の美代ばあさんの一周忌法要を、後見人と町内会長始めごく近親者で営んだ。
 法要に先立ち、脇田山安養寺の今田賢信住職が「一周忌」と「三回忌」の意味を一言で説かれた。

 『人が死ぬと7日目毎に49日まで7回、それから100か日・1年・3年とそれぞれの忌日に死んだ人が「あの世」の裁判官から10ケ出所まわり、生前のその人のおこないについて、10人の裁判官から厳しい審判をうけ、3年かかって最終の判決が決まる事になっている。』
 つまり十王信仰のことで、人間は死後10人の王官により生前の善悪行為が裁かれ、その軽重で死者の行き先(極楽・地獄など)が三回忌で決まるというもの。
○初七日 不動明王(秦広王)
○二七日 釈迦如来(初江王)
○三七日 文殊菩薩(宋帝王)
○四七日 普賢菩薩(五官王)
○五七日 地蔵菩薩(閻魔王)
○六七日 弥勒菩薩(変成王)
○七七日 薬師菩薩(太山王)
○百か日 観音菩薩(平等王)
○一周忌 勢至菩薩(都市王)
○三回忌 阿弥陀如来(五道転輪王)

 無事法要を終えてから場所を移して会食した。小欄「2006/1/11天寿を全う」でふれたように、美代ばあさんには身寄りがない。故人の遺言により、残された土地と家屋の1/3は安養寺に寄進され、永代供養も済ませてある。故人の威徳を偲んで話が弾んだ。
 住職と幼馴染の町内会長が揃って難関の高校受験を突破したことや、学生時代の秘話?などの披瀝もあった。気さくで人間味あふれる住職(元教師)で、自らの恩給などの話もされた。
 最後に、「今日集まった近親者だけでも、三回忌まではしてあげような」ということになり、その場で住職に来年の12月11日を予約した。


コメント (8)
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