てすさび日誌

哀しき宮仕えを早期リタイアし、“サンデー毎日”のomorinが生活の一コマや雑感を認めた日誌です(2005/4/20~)

鼻たれ小僧

2007-09-17 16:33:49 | ファミリー
 先日来「敬老の日」がらみの行事が続く中、本番の今日はお祝いの酒と肴を携えて義父を訪ねた。先ほど三男が仕事の合間に、同じように義父の好きな日本酒と赤飯を持って寄ったという。

 2月から義弟が大阪での勤めを早退の上、同居してくれているので安心している。今年の異常な猛暑も乗り切ったようで、庭の隅には丹精したナス、枝豆、キューリなどがたわわに実をつけている。
 また義弟と二人揃って甲斐甲斐しく世話をするものだから、すっかり野良猫の住処と化し、子猫も数匹産まれていた。

 義父は間もなく91歳を迎えるのだが、今なおかくしゃくとしており、97歳で亡くなった母親を凌ぐ日も確実視されている。今日も昼から3人で1升瓶を半分空けた。食はいたって細いのだが、酒がエネルギー源で気付け薬のようだ。

 小欄「2007/1/11いまやらねばいつできる」でも書いように、岡山県井原市の田中美術館を訪れた際、平櫛田中翁に肖るように含蓄ある味わい深い田中語録を掲載したカレンダーを、義父への土産に求めたのだが、少しはご利益があるのだろうか。
 そのころ義父の手記をまとめた半生記のタイトルは、「人生これからこれから」で、これも田中語録の一節から拝借したものだ。


 帰宅してメールを開けると、二男宅から孫の写真を添えて、「敬老の日おめでとう☆いつまでも長生きしてください(´∀`) まほ、かい」「19日か20日頃、ささやかですが品物とどきます。遅くなってすみません(;^_^A」との嬉しいメッセージが届いており、優しい心遣いにホロリとさせられた。
 夕方には三男家族が紅白饅頭を届けてくれた。夜になると、長男から電話があり、次々と家族の声を聞き、明日からの元気の源をもらった。

 一般的には、「敬老」でいう老=高齢者とは65歳以上と定義づけられており、いささか気恥ずかしいやら、時期尚早の感もぬぐえず、かみさんと顔を見合わせて苦笑いした。

 「敬老の日」によせて、今朝の山陽新聞の社説では『95歳で現役医師の日野原重明さんは、65歳以上を高齢者とするのは50年以上も前の時代遅れの定義として、75歳以上を主張している。60歳で人生を降りるのは早すぎるという』と書いている。全く我が意を得たりである。
 田中翁曰く「六十、七十は鼻たれ小僧、男ざかりは、百から百から、わしもこれからこれから」。
コメント (8)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

敬老の日を前に

2007-09-15 16:33:40 | 暮らしと生活
 母親がお世話になっている特養施設幸輝園が、「敬老家族会」を催してくださり出席してきた。昨年に続いて二度目となる。入所者が大勢のため、本日と来週の2回に分けて実施される。

 恒例により米寿、卆寿、白寿を迎えた4人の方へ、施設長よりお祝いのプレゼントが手渡された。本日の最年長者は102歳9カ月であるが、同園内の最高齢者は105歳3カ月だそうだ。

 入所者には、心を込めて食べ易く調理された昼食が、そして家族にはバイキング形式の豊富なメニューの料理が振舞われ、楽しく歓談しながら美味しく頂いた。

 全国で3万人を超えた100歳以上の高齢者。113歳で長寿日本一となった高知県の豊永常代さんを、橋本知事がお祝いする様子がニュースで報じられていた。
 豊永さんは現在、同県南国市の介護老人保健施設で過ごしておられる。厳しい残暑の影響で、横になる時間が多いが、体調の良い時には張りのある声で得意の「鉄道唱歌」を歌って、入所者を楽しませるそうだ。

 幸輝園の入所者も日本一を目指し、いつまでも健康を保ち、元気に長寿を楽しんで頂きたいもの。ちなみに母は84歳8カ月である。90歳11カ月で、なお元気な義父に肖って、まだまだこれからも長生きをして貰いたいものである。


かくしゃくたる102歳
 
園内での生活をスナップで紹介

各テーブルには2組の家族

スタッフ紹介

後ろに並ぶバイキング料理

入所者用の食事
コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

敬老参観日

2007-09-13 16:51:00 | 暮らしと生活

習作布草履

 敬老の日を前に、孫娘の通う高島幼稚園の参観日に招かれ、かみさんと参加してきた。母親が幼稚園の会長を務めているため本日は世話係があり、我が家族からは賑やかに3人揃っての出席となった。

 最初の1時間は、年長組3クラス(84名)が合流して、広い遊戯室で思い思いのお遊びタイム。おじいさん、おばあさんを囲んで島になって、布草履作り、オセロ、五目並べ、将棋、折り紙、剣玉、あやとり、お手玉などに興じる。とりわけ「布草履作り」が人気のようで、一際大きな輪が出来ていた。

 2時間目は、おじいさん、おばあさんの代表が剣玉名人ぶりや見事なさばきのお手玉、独楽回しを披露し、子供達から拍手喝さいを浴びた。

 80年近い歴史を刻む高島幼稚園だが、今日の参加者の中にも同幼稚園卒園者が数名いた。勿論、小生もその一人である。園児達が高島幼稚園の歌を、元気に披露してくれたが、50数年前には園歌はなかった。

 それにしてもこの記事を書くにあたり、高島幼稚園の歴史や沿革などをネットで調べようにも、恐ろしくデータがないことに驚かされた。

 最後は大きな二重の輪になって、遊戯をしたり、肩たたきゲームでおじいさん、おばあさんを喜ばす一幕もあった。お茶と饅頭で和気藹々と歓談し、“敬老参観日”をお開きとした。

 今日の収穫の一つは、布草履の作り方を教わったことである。かみさんは帰宅してから、早速に孫を相手に見様見真似で一つ作ってみた。冒頭の写真がそれで、素材には倅のパジャマの古着を使ったため、模様がごちゃごちゃとやかましくお見苦しいが、習作ということでご勘弁を。


見事な布草履

布草履作り
 
子供達も草鞋作りに挑戦     五目並べ
 
オセロ                 お手玉

遊戯を楽しむ

優しく肩たたき

ティータイムで締め括り
コメント (10)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

母にも似たぬくもり

2007-09-12 18:09:43 | ホビー
 岡山高島屋で開催中の「与勇輝人形芸術の世界展」へ行き、戸外の厳しい残暑を忘れて、ひと時の安らぎに浸って来た。

 そもそも与勇輝さんのことは、mariさんのブログ「2007-03-18人形芸術の世界」の記事を拝読して知り、以後気になっていた。そこへ岡山でも展覧会の報を聞き、是非とも鑑賞したいと願っていた。そしてサイン会も目当てに、今日の鑑賞とあいなった。

 「布の彫刻」と称される氏の作品は木綿布を素材に、精巧にして実にリアルに表現されている。会場の一角では作品の制作工程がビデオで紹介されていた。人形の衣装、帽子や靴・下駄、手にする小物に至るまですべて手作りである。

 今回の楽しみの一つは、小津ファンの一人として、小津映画をどのように表現されているかということであった。果せるかな「東京物語」、「秋刀魚の味」などのワンシーンや、登場人物の中に与さん独特の感性が見事に息づいていた。
 「東京物語」は繰り返し観た映画だが、クライマックスの老夫婦が海岸に、寄り添って腰を下ろし「もう帰ろうか」のシーンは、二人のつぶやきが聞こえて来るような錯覚に陥った。何とも味わいのある作品だった。
 氏の作品に共通して言えるのは、人形の素材が木綿の古布であるが故に、母にも似たぬくもりを醸し出しているということ。そして、昔懐かしい郷愁を呼び起こしてくれる。

 頬がぷっくりとふくれ、目尻が上がった表情が、孫のひとりとそっくりな人形を、何かで見かけて以来親近感を抱き、是非とも拝顔したかったのだが、展示作品の中には見つからなかった。

 鑑賞の後には、お待ちかねのサイン会へかみさんを促した。「ミーハーのようで余り好きではない」と言いながらも、長い順番の列に並んだ甲斐があって、記念写真に収まった上に、握手までして頂いた。さぞや作業で荒れた、節くれだった無骨な手を想像していたらしく、「女性のような手触りだった。この柔らかな手で、あの優しい人形たちは産み出されるんだ」と、甚く感動していた。

<script language="JavaScript" src="http://www.magicalmaker.com/js/mm.js.php?upwh=861590-1189594520-216-262"></script>

気安く記念写真に応じる与さん

サインの順番を待つ列

**********************************
 祝開店

 8月9日に、親友の息子がコンビニを新装オープンした。人形展会場である高島屋の近所なのでのぞいて見た。

 経営者である息子自ら「いらっしゃいませ」の威勢の良い掛け声と共に、陳列棚を整理したり、入口ドアガラスの拭き掃除などに余念がない。

 昼前で客入りはまずまずと思えたが、所期の目標には及ばない様子。ロケーションは抜群なので、将来が楽しみだ。

 かみさんと二人で弁当を求め、店内の飲食コーナーで客筋ウオッチングをしながら美味しく頂いた。

 T士君、開店おめでとう。益々の繁栄とご健闘を祈る。


駅前の一等地に構える店舗
コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

遅ればせの異業種交歓

2007-09-11 02:12:04 | ビジネスと社会
 今日もキムからお茶のお誘いがあった。お互いの手隙な時間(午後3時)に例の喫茶店で待合せた。メンバーは、「2007/8/22 リタイア揃い踏み」でも書いたように、同じリタイア組の高校の同級生O田を加えた3人である。

 3人とも在職中は然程の交わりもなかった。フリーとなった今、職種が全く違っていたお互いの知られざる世界の話は尽きない。或いは現役中ならもっと仕事に活用できたかも知れないと少々悔やまれる。差詰め遅ればせの異業種交歓会といった感がある。

 また同席には、交友関係の広いキムの顔馴染みが何人か必ず見える。自ずと話の輪が広がり、人生の先輩から有益なお話を承ることができるのも楽しみだ。

 今日はそれぞれコーヒーチケット綴りを求めた。350円*11枚=3,850円が、2,800円(73%)となり随分割安となる。年金生活者の知恵である。1回3コインで2時間ほどの有意義な一時が過ごせるとは安いものだ。「せめて週イチくらい寄ろうや」と、次を約して分かれた。
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする