ふたご座流星群見物@伊豆

2009-12-15 19:37:28 | 国内旅行と山歩き
 昨日の午後、 河口湖経由で沼津に向かう途中、写真の様な夕方の赤い空をバックに黒いシルエットを見せる愛鷹山が車窓に見えました。 沼津港近くの海産物や食堂が軒を並べる店で夕食を摂る頃には頭上には星が瞬き、早くも一つ星が流れてくれました。 「ふたご座流星群」見物の期待が高まります。

 沼津からは修善寺経由で戸田へ向かう山越えルートをとり、途中にある達磨山キャンプ場施設の片隅に車を停めて流星見物をしました。 到着したのは八時を少し廻った時間でふたご座の高度もまだ低かったですがハッキリ見えています。 草地の上にブルーシートを広げ、風呂場マットを敷き、羽毛服とシュラフで身をかためて更に毛布を掛けた万全のスタイルで横たわりました。 風は強く空には殆ど雲の無い絶好の条件で星空が見渡せます。 オリオン座の四辺形の長手方向の間隔と同じくらい長く尾を引く物や、ふたご座の短辺の範囲内に収まってしまう短いものまで、10時過ぎまでの2時間の間には手足の指を全部使っただけでは足りない数の流れ星が飛んでくれました。 ふたご座が頭上に来る深夜2時までずーっと外に居るのは寒くて大変そうだから、一旦車内に入り、目覚まし時計をセットして仮眠しました。 携帯電話の目覚ましアラームが鳴って、それを停止させるのに身体を持ち上げたけれど「眠い!」「起き出したくない」の気分。 暫くウジウジしていましたが思い切って車から出ました。そして、またシートを広げて見物体勢をとりました。 無風、空にはうす雲が散らばっていますが、雲を透かして星は見えていました。 流れ星の放射点となるふたご座はほとんど真上に来ています。 流れる星はひしゃくの柄を垂直に立てたあたりから北極星方向に飛んだり、おうし座の辺りを短く飛んだりと、全天を見渡せる好位置に陣取っているからこその欠点もありました。 ふたご座の高度が低かった到着早々の時間にはオリオン、御者のあたりの星座に顔を向けていれば良かったので2人一緒に同じ流れ星を見れたのです。 しかし、ふたご座が天頂付近に来た深夜の時間帯は、より広範囲に流星が飛んでも、顔を向けている方向しか見えないので、隣で眺めている妻が「飛んだ」と声を出すのに、僕はそれを見落としていた事もしばしばになるわけです。 まあ、その逆もありましたけれど。 


0時から、2時すぎまでの時間帯は、薄い雲が「広がっては消え」を繰り返していたのですが、だんだんと雲の量が多くなって来たのを潮に星空見物を終了しました。 今朝、明るくなって起きてみると上空の雲は厚く広がり、昨晩、星空観察が出来た幸運をしみじみ感じながら帰途に着きました。




写真は今朝の分厚い雲の様子と眼下に広がる沼津の海と「沼津アルプス」と呼ばれる低山の連なりを達磨山キャンプ場の展望台から撮影したものです。

 ところで昨日家を出て河口湖に向かう頃には多摩地方も青空になっていて「伊豆半島まで遠征しなくても流星が見えそうだね・・・」と妻と話ながら車を走らせいたのですが、どうだったのだろうか?
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