ツアー離団届け

2010-10-18 10:16:43 | タナカ君的日常
 シベリアの上空は何度か飛び越えた事がある。 僕にとっての一番最初の海外旅行であったヨーロッパ行きの時には、何が目的か良く解らん状態でモスクワ周辺の空港に着陸して、 空港内のちょいとしたお土産売り場のある場所に滞在したことがあったけど、 ソ連あるいはロシアに入国したことは未だ有りません。

 そのロシア国内サンクトペテルブルグにあるエルミタージュ美術館は前々から見物したいと思っていたけれど、 どこかロシアの旅行手配が億劫で実現していませんでした。 それを今度、エルミタージュ美術館も訪問先の一つになっている短期間のツアーに参加申し込みをしたのです。 予定されている美術館への入館時間は、たったの3時間。 それじゃ面白く無いから3泊するサンクトペテルブルグでのお仕着せツアーの団体から1日離れて自由行動、そこで丸々1日のエルミタージュ美術館見物を実現するつもりです。 そのためには旅行会社からは「離団届」なる書類を提出して下さいと言われました。 その書類で、フリー行動日の食事や観光の放棄、 自由行動中に発生するかも知れない事故に対する責任の所在(自己責任)を明確にするとの事。

 ところで団体旅行での短時間の美術館見物って、イラつく事が多いんですよね。 北欧ツアーの中でオスロ国立美術館に立ち寄った時など、どこが良いのか判らない「ムンクの叫び」の絵の前でガイドさんが長々と説明を続けるものだから我慢出来なくなって、 ガイドさんには断りを入れたうえで、別の部屋の作品を見物してました。

  「じゃー自分で手配して美術館巡りをしろよ!」 なんて声が聞こえそうですね。 出来るだけそうしています、ロンドン市内で大英博物館と科学博物館を見物した時は5日間をそれにあてる旅を計画しました。  台湾の故宮博物院の見物に行った時は離団届けなんて物が有ることも知らなかったから、 現地ツアーガイドのお姉さんに「僕達、明日は故宮に再度行きたいので、 自由行動させて下さい」と頼んで見物した事もありました。 その丸一日の見物の途中で博物院の中の喫茶店の様な場所で飲んだ中国茶の美味しかったこと、 未だに忘れられません。 もっとも長時間歩き続けて草臥れたから、腰を下ろして飲み物を飲むだけで、何でも美味かっただけかもしれません・・・てか?
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