妻との会話

2010-10-20 10:33:11 | タナカ君的日常
 「わたし、 今日はお友達と昼食会が有るので、 適当に外で食べて下さい!」 と言い置いて妻が出かけて行った昨日。 明るく楽しい昼食会だったと思いきや...

 夕方近くに帰ってきた妻の口からは「Kさんのご主人、筋肉が動かなくなるALSになってしまったんですって」 なんて重苦しい話が飛び出してきた。 今年の5月頃には腕が動かしにくい程度で車の運転をしていたのだが、 だんだんと腕をハンドルに乗せるのも難しくなり、 それでもなんとか運転を続けていたものの病状の進行に伴い、ハンドル脇に設置されたウインカー操作等が出来なくなってしまい、 そして今では車の運転を諦めたそうだ。 もう一人の参加者Yさんの口からも「ウチの母もALSになって、延命治療は断って亡くなって逝ったのよ」との話が出たそうな。 そんなALSなんて難病の人が身近な知人の周辺で発生していたことを初めてしりました。

 「Kさん達とお昼を食べるの」 と聞いたときにはテッキリKさん宅での昼食会をイメージしていたのだが、 近所のレストランで会食したそうだ。 レストランの中であまり大きな声で話す訳には行かないだろうけれど、それぞれの抱えた悩みを、旦那の事を気にせずにタップリとお喋り出来たでしょう。 特に現在進行形の病人と暮らしているKさんにとっては良い気分転換になったかもしれません。

 そして今日、たった今

妻 : 「ちょっと出てきますけど、 お昼には戻って来ます」
妻 : 「貴方は、お昼ごはん、外で食べる方が良いですか?」

僕 : 「どっちでも、いいけど・・・」

妻 : 「お昼には、栗ご飯の残りと、焼きそばの残りが一人前づつ程度残ってますから、 それでどうですか?」

僕 : 「 ・・・   ウ、 ウン、 ・・・ いいよ」 とポツリと返事。

そして玄関を出て行ったばかりの妻が直に戻ってきた、「本格的な雨だわ・・・」といいながら。
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