地震の周辺・計画した停電

2011-03-21 09:43:06 | 地震の周辺
計画停電 :

 この度の地震と津波は東電・福島原子力発電所を連鎖的に破壊へと導いた。 それに起因する電力不足を理由に 「計画停電」 と名付けた3時間程度の電力供給停止が実施されている。 その停電は東京電力の供給エリアを5つのグループに分け、 早朝から夜10時頃迄の間を3時間づつに区切った時間帯を設け、 各時間帯にどのグループが割り当てとなるか発表し、 状況に応じて停電を実施している。 この停電の影響は多方面に及び、鉄道は運休や間引き運転、 ガソリンスタンドは売るべき商品が不足している事のほかにポンプが動かない時間は営業停止、 照明が消えた夜はローソクや懐中電灯生活、オール電化の家庭では調理に不便をきたし、 企業は生産活動にとんでもなく悪影響を受けている。 この停電がリタイア人生を過ごす僕の生活に与える影響は 「今日の停電時間帯は?」と気になるのと、 停電すると公民館が閉館して囲碁が出来なくなる。 そんな程度で基本的な生活への影響は軽微です。 しかし、 こんな計画停電の結果を見せつけられるて停電を体験したことの無い世代を始め、多くの人や企業は一も二もなく 「停電は困る!!」 の気持になったのは間違いない。 

 この様に「停電は困る!!」の気持ち大発生させる事。 それが、放射能漏れの事故が引き起こした原発忌避の感情をなんとか抑えこみたい人々(それは東電単独では無いかもしれない)の計画した停電ではないか? そんな風に 「原発早期再開」に向けた”隠された目的と計画に基づく停電”と見るのは間違いだろうか?  さもなければ、 敗戦を終戦、 敗走を転身と言い替えて体面を保とうとした、 かっての日本軍的発想が東電内部には残っていて、この停電は制御された停電だ! だからこれは良質な停電であり、東電は悪くないと強弁するために名付けられたものかと想像したりしています。 



原発の新設見直し気運 :

 昨年あたりは世界的に原子力発電所を建設する計画が話題になり、 産油国でも、スリーマイル島事故で原発建設を封印したアメリカでも、原発の新設が取りざたされるようになった。 日本の原子力関連メーカーはその流れをチャンスと捉え受注活動を始め、 東芝ではアメリカの原子力関係の技術を持つ企業を傘下に置いたり、日本の政府もそんな活動を経済活動の一つとして応援する動きも見せていた。 僕はそんな動きを「ヤバイな!」の気持ちで聞いていました。 だって日本が作った原発、それが正しく建設されたとしても、安全な操業のためには政治的にも経済的にも安定した環境、能力のある人材等が必須となるだろうに、例えば産油国や新興国と呼ばれる国々にそれを期待出来るのか? 操業に必要な人材までも日本が提供するとした中で事故を起こしたら、その損害賠償はどんな取り決めにした契約が出来るのだろう? と思いますからね。

 2重・3重の安全システムで防御される様に設計・建設したと言われる日本の原発だって、かくも簡単に破綻しました。 この破綻が生じた事には驚きも無いし、そんな物だろう・・・と思っています。 だいたい、人間が考えて作ったもので本当の意味で完全などあり得ないものです。 日光・東照宮の正門の柱の彫刻の話に聞くように、昔の人は ”完全な物を作る、あるいは作れる” そう言った尊大な思い上がりを諌める気持ちを持って仕事していたのではなかろうか? と思うこの頃です。

 とにかく、世界的に原発新設計画見直しの気運が出てきたことは、今回の地震の幸・不幸で言えば「幸」の一つと考えます。



停電時の照明用・大ローソク :

Topの写真は我が家の停電時に使用中の大ローソクです。 30年以上も前の妻の弟の結婚式でテーブルを飾っていた物です。 メインテーブル上に有った目盛りの入った更に立派で巨大なローソクも貰ってしまおうとしましたが、それは取り返されてしまいました、 残念!!。
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