「想定の範囲内」 これはライブドアで渦中の人となった堀江貴文氏、通称ホリエモンの語録の中の一つです。 この地震報道の中でも「想定を超えた・・・」「想定外の・・・」の様に津波や地震を形容する枕詞として「想定」の単語はTV報道の中の人物が口にする。 中でも印象に残った内容について書いて置きたい。 3月21日に放映されたNHK「クローズ現代」の地震特集ではゲストに群馬大学大学院教授で釜石市の防災コンサルタントを担当された方を登場させていた。 その教授は防災コンサルタントとして津波被害のハザードマップの作成、 避難施設建設、 避難訓練などにコンサルタントとして関わって来られたそうだ。
そして番組の中では以下の様なエピソードが紹介され
1. 津波はハザードマップで示したエリアはおろか、更に広大な範囲に被害をおよぼした。
2. 避難場所として建設された3階建のビルの3階部分に避難した人でも助かった人と水死した人がいることを紹介。
その3階にも水が侵入、天井のカーテンレールに掴まり、かろうじて天井との隙間の空気を吸って助かった。
3. 海から離れた小学校では地震発生で校庭に脱出避難した(これが平時の訓練の手順)、
しかし、津波はその学校にまで到達、臨機応変の処置で生徒達は更に山側に走って逃げて助かった。
4. 現地防災関係者の「今迄やって来た防災対策はいったい何の役にたったのかなあ?」の呟きを聞かせ。
ゲストの災害対策コンサルタントを努めて来たと言う教授に以下の様に語らせていた。
1. 「今回の津波は想定外」の大きな物だった。
2. 何か事を進めるには、何かを想定して具体化させるしか無い。
避難用施設の建設場所などの決定などにあたっても、それを作るための前提が必要だった。
その際過去の津波より大きい津波を想定しないではなかった。
しかし対策費用等、現実との折り合いが必要で過去の津波のレベルを想定せざるなかった。
3. 災害対策にあたっての、津波のレベルの想定がいけなかったと悔やまれる。
この番組を見るまでもなく、現実の世界では何かを為すにあたっては何事かの想定(前提・仕様)を基にして具体的な計画を立て、実行するものです。 ダム建設、道路建設、諫早湾の干拓、 そんな事業でも何事かを調査・想定して、「世の中に役立つ」、「害は無い」などと適当に判定を出し実行に移される。 その様な計画では、ここで登場したような教授みたいな業界の人間がピックアップされてその任にあたり、 お墨付きを与える役割を果している。
この様に何事かを想定して仕事を進める、 それは僕の現役時代の仕事(電気回路設計・制御ソフト設計)でも日常的に行われていた。 そして、前提や仕様の不備に途中で気づき、それが変更されて対策に右往左往するのも日常だった。 つまり、想定は外れるものであり、恣意的な想定は世の中にゴマンと有る、 だから効率的な仕事の為にはより良い想定・仕様が求められるのだが、現実に完璧なそんな物は無い。 そんな現実に40年近く身を置いて仕事をして来た僕にとっては、昨年米国で問題化したトヨタ車の制御系への不信、 今回の原子力発電所でで事故などでも、「しょうがねーな」と受け取り、 次に「じゃー、どうしようか」と考える癖が付いちゃっている。
でもって、今回の原発事故。
第1回目の水素爆発で建屋上部が吹っ飛んだ辺りでの妻を相手にした我が家での呟き :
「首相はヘリコプターで現地を見物して帰って来て安全アピールなんかしてる場合じゃねーだろ-」
「 原発の周辺をコンクリートで固めて、放射能漏れを封鎖する準備をさせるべきだよ」
「 その為には、セメントや砂利を近くに必要なだけ手配する事を始めるべきじゃないかな?」
シャカリキになって放射能漏れを低減させるべく使用済み核燃料冷却プールに海水を注ぐ作業をして下さっている消防・警察・自衛隊の皆さん、そして冷却水系あるいは原子炉の復帰作業に努力されている東電や関連事業所の作業員の皆さんには、ただただ御無事でと思い見守っています。 しかしそんな危険な作業をする人達をヒーローとして紹介するTV番組を見て陶酔している場合じゃ無いですよね?!
事態は深刻なものでしょう、 今の東電の社内のTopは現状をどの様に認識しているのでしょう。
そして僕がそんな人に会って話せる立場なら、相手の目を静かに見つめ...
東電さん : 「原発の廃炉を避けたい!」 が判断の際の最優先条件じゃ無いでしょうね?
東電さん : 「今回の事故は人類にとって得難いイベントです、 その作業記録をTV局なども総動員して記録に残して下さい」
原子炉設備を設計し保守する立場のメーカーや東電の責任者の方々へ :
注水作業の続行と計装設備の点検通電で今の事態は収め切れますか?
発電所の1―6号機の内で素直に再起動出来て、安定な発電が見込まれるのは、どれですか?
今後破壊された建家の原発を運転再開するには原子炉上部の設備を一新する必要が有るでしょう
それは被爆の心配なしに作業出来ますか?
出来ないとすればチェルノブイリ原発の様な封じ込め作業を早く進めた方が良くはありませんか?
と問いかけてみたい。
そして番組の中では以下の様なエピソードが紹介され
1. 津波はハザードマップで示したエリアはおろか、更に広大な範囲に被害をおよぼした。
2. 避難場所として建設された3階建のビルの3階部分に避難した人でも助かった人と水死した人がいることを紹介。
その3階にも水が侵入、天井のカーテンレールに掴まり、かろうじて天井との隙間の空気を吸って助かった。
3. 海から離れた小学校では地震発生で校庭に脱出避難した(これが平時の訓練の手順)、
しかし、津波はその学校にまで到達、臨機応変の処置で生徒達は更に山側に走って逃げて助かった。
4. 現地防災関係者の「今迄やって来た防災対策はいったい何の役にたったのかなあ?」の呟きを聞かせ。
ゲストの災害対策コンサルタントを努めて来たと言う教授に以下の様に語らせていた。
1. 「今回の津波は想定外」の大きな物だった。
2. 何か事を進めるには、何かを想定して具体化させるしか無い。
避難用施設の建設場所などの決定などにあたっても、それを作るための前提が必要だった。
その際過去の津波より大きい津波を想定しないではなかった。
しかし対策費用等、現実との折り合いが必要で過去の津波のレベルを想定せざるなかった。
3. 災害対策にあたっての、津波のレベルの想定がいけなかったと悔やまれる。
この番組を見るまでもなく、現実の世界では何かを為すにあたっては何事かの想定(前提・仕様)を基にして具体的な計画を立て、実行するものです。 ダム建設、道路建設、諫早湾の干拓、 そんな事業でも何事かを調査・想定して、「世の中に役立つ」、「害は無い」などと適当に判定を出し実行に移される。 その様な計画では、ここで登場したような教授みたいな業界の人間がピックアップされてその任にあたり、 お墨付きを与える役割を果している。
この様に何事かを想定して仕事を進める、 それは僕の現役時代の仕事(電気回路設計・制御ソフト設計)でも日常的に行われていた。 そして、前提や仕様の不備に途中で気づき、それが変更されて対策に右往左往するのも日常だった。 つまり、想定は外れるものであり、恣意的な想定は世の中にゴマンと有る、 だから効率的な仕事の為にはより良い想定・仕様が求められるのだが、現実に完璧なそんな物は無い。 そんな現実に40年近く身を置いて仕事をして来た僕にとっては、昨年米国で問題化したトヨタ車の制御系への不信、 今回の原子力発電所でで事故などでも、「しょうがねーな」と受け取り、 次に「じゃー、どうしようか」と考える癖が付いちゃっている。
でもって、今回の原発事故。
第1回目の水素爆発で建屋上部が吹っ飛んだ辺りでの妻を相手にした我が家での呟き :
「首相はヘリコプターで現地を見物して帰って来て安全アピールなんかしてる場合じゃねーだろ-」
「 原発の周辺をコンクリートで固めて、放射能漏れを封鎖する準備をさせるべきだよ」
「 その為には、セメントや砂利を近くに必要なだけ手配する事を始めるべきじゃないかな?」
シャカリキになって放射能漏れを低減させるべく使用済み核燃料冷却プールに海水を注ぐ作業をして下さっている消防・警察・自衛隊の皆さん、そして冷却水系あるいは原子炉の復帰作業に努力されている東電や関連事業所の作業員の皆さんには、ただただ御無事でと思い見守っています。 しかしそんな危険な作業をする人達をヒーローとして紹介するTV番組を見て陶酔している場合じゃ無いですよね?!
事態は深刻なものでしょう、 今の東電の社内のTopは現状をどの様に認識しているのでしょう。
そして僕がそんな人に会って話せる立場なら、相手の目を静かに見つめ...
東電さん : 「原発の廃炉を避けたい!」 が判断の際の最優先条件じゃ無いでしょうね?
東電さん : 「今回の事故は人類にとって得難いイベントです、 その作業記録をTV局なども総動員して記録に残して下さい」
原子炉設備を設計し保守する立場のメーカーや東電の責任者の方々へ :
注水作業の続行と計装設備の点検通電で今の事態は収め切れますか?
発電所の1―6号機の内で素直に再起動出来て、安定な発電が見込まれるのは、どれですか?
今後破壊された建家の原発を運転再開するには原子炉上部の設備を一新する必要が有るでしょう
それは被爆の心配なしに作業出来ますか?
出来ないとすればチェルノブイリ原発の様な封じ込め作業を早く進めた方が良くはありませんか?
と問いかけてみたい。