コマクサの山・蓮華岳

2015-07-27 22:00:00 | 国内旅行と山歩き
 針ノ木岳・蓮華岳登山を開始した7月27日は快晴の朝で始まった。 この状態が夕方まで続いてくれるのを願っていたのだが、それは針ノ木雪渓を登り始める頃には終わってしまい、 午後には雲の広がりが増して、蓮華岳山頂に至った頃にはガスで覆われたなかでの登頂となった。 しかし蓮華岳の山頂付近はコマクサの群落が見事に広がる山だった。


 扇沢に向かう途中から見た蓮華岳は青空の中にありました。


雪渓を登る登山者の列


 雪渓に触れた空気は冷やされて白い霧状になって、 雪渓上はクーラーの効きすぎた空間です。 僕は写真の登山者と異なり、半袖シャツ一枚のスタイルで行動していたけれど、 風に乗って流れて来る冷たい空気でお腹が冷やされ「具合を悪くするかも・・・」 そんな心配をしながら歩き続けましたよ。

 ところで登山者のほとんど全員がアイゼンを装着して行動していました。 アイゼン無しでも歩けない事はない雪面の硬さでしたが、 アイゼンを使用しないで登山靴だけで登る人(下る人)は全く見かけませんでした。

 昼過ぎに針ノ木峠に建つ針ノ木小屋に到着。 小屋への宿泊申し込みはルート途中にある大沢小屋の小屋番に宿泊の希望を伝え、峠の小屋へ無線連絡してもらいました。 大沢小屋の小屋番からは「今夜は定員オーバーの状態ですが、それで宜しいですか?」と念押しされた上での申し込みでした。

 まあ近年は「狭苦しい空間に押し込まれた!」そんなクレームを付ける山小屋への登山客(宿泊客)が出る世の中だそうだから、「今夜は定員オーバーの状態ですが・・・ 」のことわりを伝えた上で宿泊を受け付けるんですかね?

 小屋でチェックインを済ませ、 寝床のスペースを指定された後、 昼飯と休憩をとり。 カメラと水程度の軽装になって蓮華岳山頂を往復して来ました。
 

 三角点にて記念撮影


 ご覧の様に、山頂に到達した頃には周囲を霧が去来し展望は全く無くなりました。 

 でもまあ山頂付近に自生するコマクサはなかなかの物でした。僕が経験した中では岩手山・焼走り登山ルートの砂礫地で見たのが、今までは一番であったけれど、


蓮華岳のコマクサの群落もたいした物でした。


 特に山頂から北葛岳に向かうルート沿いなんか、ピンクの帯が続いている様な眺めでしたよ。 ただ惜しむらくは花の盛りの時期を過ぎつつあった様で、 接近してアップ撮影しようとすると、 花びらの完璧さが崩れた物が大分混じっていましたがね。


 蓮華岳への尾根から見下ろした、針ノ木小屋


コースタイム

05:30 家を出発。 06:20 扇沢駐車場。
    登山道入り口に設置されたテントのお姉さんに
    登山届け提出。
07:00 舗装道路から山道に入る。
08:20 大沢小屋、 宿泊申し込み等、
    暫時休憩。
09:00 雪渓へ降り立ち、アイゼン装着。
11:15 雪渓終わり、 アイゼンを脱ぐ。
12:40 針ノ木小屋に到着。
    昼食休憩
13:50 蓮華に向けて出発。
15:30 蓮華岳山頂・三角点。
16:50 針ノ木小屋に帰着。
コメント