タイトルにした言葉は教えを乞うたAlexeyさんからの返信メールで知った、 彼が公開している撮影器材や撮影テクニックに関するWebページに出てくる言葉だ。 綺麗な雪の結晶写真が出来上がるまでには 「 なんらかの画像処理をしているだろう 」の想像はあったが、 それは僕の想像した範囲(色合いやコントラスト等の調整)を超える物だった。
メールによって教えられたWebページの中の[Postprocessing]の項で、 画像処理の概要が書かれた項があるので、 その部分を転載させて貰い、貼り付けた。 僕が想像した以上の時間の掛かる作業を経て、 あの美しい雪の結晶写真は作り出されていたのです。
1. Postprocessing (撮影後の画像処理)
Shooting is fast and easy, but my processing workflow takes significant time and effort. I'm trying to get the most quality out of available sources, and make picture with low noise, but preserving all possible details. At first stage, i convert source shots from RAWs to TIFFs, then align and average series for selected crystal. Then i work with sharpening, additional noise removing, cleaning background from ice debris, unfocused crystals and other distracting elements, color toning (i prefer adding blue colors to my snowflake pictures: in most cases, source shots looks too monochrome and not appealing, at my taste) and finally, contrast curve. Also, my workflow includes manual drawing precise mask, needed for separating crystal from background. This mask used for process crystal and background with different sharpening and noise removing settings. Drawing these masks requires patience, accuracy and lots of time, especially for big and complex snow flakes.
2. ノイズの低減
対象の雪を複数枚撮影、 それを加算平均してノイズの低減を図る。
カメラ視野内部での雪のシフトや回転(これは僕も体験済み)が生じると、加算平均作業に対する支障が出る。 その問題回避のために、 事前準備として画像の整列を行っているだ。 Hugiはパノラマ写真の合成を目的にした無料のソフトだが、 それが持つ機能を利用しているそうだ。 こんな事までやっているとは知らなかった。 この様な地道な作業でどんな効果が出るか、 Webページの中での2枚の画像を切り替え表示して効果の程を見せてくれている。
ところで、この加算平均によるノイズ低減効果ですが、 日本の関東地方や上信越あたりの気温低下がさしたることの無い地域、 そこでは雪の融解による型崩れが大きいく、 S/N改善がどこまで期待できるか? やってみなくちゃ判りません。
3. フォーカスブラケット機能
雪の結晶の隅々までピッシリした画像とするために、 フォーカスを少しづつ変化させた複数枚の画像を全面にフォーカスした一枚の写真に合成する。
彼の使用しているカメラはCanon製のコンパクトデジカメ A650 だが、 何やらBASIC風の言語を使ってフォーカスブラケット機能を実現しているとか、 こんな所は普通のアマチュアカメラマンの域を飛び出した能力を持った方です。 フォーカスブラケット機能は僕の持つ撮影システム6号機のTG-3には内蔵されている。 次のチャンスにはその機能で撮影して来ようと思う。
4. カラー調整
我々が美しく感じる画像とするために、 画像の色合いは重要だ、 それはデジカメを購入した時に標準添付する処理ソフトも基本的には持っている機能だ。
しかし、 彼の説明記事には、 僕の今までに使用経験の無い単語ががポンポン出て来て、 理解が追いつかないでいる。
RAW から Tiffへのデータ変換をする事で、 その後はどんな操作が可能になるのか? LAB色空間へデータを変換すると、 その後のカラー調整作業で、 どれほどの効果を発揮するのか? 僕には全く未経験の領域なのだ。
Alexey 氏が発表する雪の写真、 それを真似た写真を撮りたいと想い、この3年間ほどの時を経て来たが実現できず、 「これは撮影後に何か画像処理ソフトで加工しているのじゃないか?」 そう感じるに至り、 氏に教えを乞うメールを出すに至った。 親切に返信を下さり、 ノウハウを記したWebページを教えて下さった。 そこに記されたテクニックを駆使できるようになるまで、 僕の雪の結晶への熱意が続いてくれるか?
今年(2017)に北海道7日の撮影旅行に出かけたが、 撮影に適した降雪に出会ったのはたったの二度。 ロシアの自宅の庭で良い降雪があった時に撮影に及んでいるAlexey 氏にとっても、 撮影に適した降雪がある日は少ないとの記述も記事の中にあった。 これでは1週間程度の日程でロシアの様な海外に出かけたからとしても、 チャンスは多く無いと覚悟しないといけないでしょう。
数年前、 気温が日中でもマイナス20℃を下回る極寒の地、 カナダのイエローナイフにオーロラ見物を目的にして3泊滞在した時の旅の記憶では「六華の結晶が美しかった」 そんな記憶がほとんど残っていないのだ。
メールによって教えられたWebページの中の[Postprocessing]の項で、 画像処理の概要が書かれた項があるので、 その部分を転載させて貰い、貼り付けた。 僕が想像した以上の時間の掛かる作業を経て、 あの美しい雪の結晶写真は作り出されていたのです。
1. Postprocessing (撮影後の画像処理)
Shooting is fast and easy, but my processing workflow takes significant time and effort. I'm trying to get the most quality out of available sources, and make picture with low noise, but preserving all possible details. At first stage, i convert source shots from RAWs to TIFFs, then align and average series for selected crystal. Then i work with sharpening, additional noise removing, cleaning background from ice debris, unfocused crystals and other distracting elements, color toning (i prefer adding blue colors to my snowflake pictures: in most cases, source shots looks too monochrome and not appealing, at my taste) and finally, contrast curve. Also, my workflow includes manual drawing precise mask, needed for separating crystal from background. This mask used for process crystal and background with different sharpening and noise removing settings. Drawing these masks requires patience, accuracy and lots of time, especially for big and complex snow flakes.
2. ノイズの低減
対象の雪を複数枚撮影、 それを加算平均してノイズの低減を図る。
カメラ視野内部での雪のシフトや回転(これは僕も体験済み)が生じると、加算平均作業に対する支障が出る。 その問題回避のために、 事前準備として画像の整列を行っているだ。 Hugiはパノラマ写真の合成を目的にした無料のソフトだが、 それが持つ機能を利用しているそうだ。 こんな事までやっているとは知らなかった。 この様な地道な作業でどんな効果が出るか、 Webページの中での2枚の画像を切り替え表示して効果の程を見せてくれている。
ところで、この加算平均によるノイズ低減効果ですが、 日本の関東地方や上信越あたりの気温低下がさしたることの無い地域、 そこでは雪の融解による型崩れが大きいく、 S/N改善がどこまで期待できるか? やってみなくちゃ判りません。
3. フォーカスブラケット機能
雪の結晶の隅々までピッシリした画像とするために、 フォーカスを少しづつ変化させた複数枚の画像を全面にフォーカスした一枚の写真に合成する。
彼の使用しているカメラはCanon製のコンパクトデジカメ A650 だが、 何やらBASIC風の言語を使ってフォーカスブラケット機能を実現しているとか、 こんな所は普通のアマチュアカメラマンの域を飛び出した能力を持った方です。 フォーカスブラケット機能は僕の持つ撮影システム6号機のTG-3には内蔵されている。 次のチャンスにはその機能で撮影して来ようと思う。
4. カラー調整
我々が美しく感じる画像とするために、 画像の色合いは重要だ、 それはデジカメを購入した時に標準添付する処理ソフトも基本的には持っている機能だ。
しかし、 彼の説明記事には、 僕の今までに使用経験の無い単語ががポンポン出て来て、 理解が追いつかないでいる。
RAW から Tiffへのデータ変換をする事で、 その後はどんな操作が可能になるのか? LAB色空間へデータを変換すると、 その後のカラー調整作業で、 どれほどの効果を発揮するのか? 僕には全く未経験の領域なのだ。
Alexey 氏が発表する雪の写真、 それを真似た写真を撮りたいと想い、この3年間ほどの時を経て来たが実現できず、 「これは撮影後に何か画像処理ソフトで加工しているのじゃないか?」 そう感じるに至り、 氏に教えを乞うメールを出すに至った。 親切に返信を下さり、 ノウハウを記したWebページを教えて下さった。 そこに記されたテクニックを駆使できるようになるまで、 僕の雪の結晶への熱意が続いてくれるか?
今年(2017)に北海道7日の撮影旅行に出かけたが、 撮影に適した降雪に出会ったのはたったの二度。 ロシアの自宅の庭で良い降雪があった時に撮影に及んでいるAlexey 氏にとっても、 撮影に適した降雪がある日は少ないとの記述も記事の中にあった。 これでは1週間程度の日程でロシアの様な海外に出かけたからとしても、 チャンスは多く無いと覚悟しないといけないでしょう。
数年前、 気温が日中でもマイナス20℃を下回る極寒の地、 カナダのイエローナイフにオーロラ見物を目的にして3泊滞在した時の旅の記憶では「六華の結晶が美しかった」 そんな記憶がほとんど残っていないのだ。