プラスチックを加熱して引延したら

2018-04-04 12:31:08 | タナカ君的日常
 スーパーマーケットの店頭でごく普通に見かける透明プラスチックの商品トレイ。 それを3~4mm幅に切断して、 ガスコンロの炎の上方にかざして加熱、 軟化し始めた頃合いを見計らって両手で引き延ばす力を加えて細い透明な糸状の物を作る作業をしていた。 目的は0.1mmΦほどの細い「雪の針状結晶ダミー」を製作するためです。

 その時奇妙な事に気がついた。 ある程度まではそれほど力を加えなくても、 ゆっくりと伸びてくれるのだが、 ある程度延びると伸びが止まるのだ。 更に強い力を加えるとどうなったか? 伸びもしましたが、 太さを制御するのは困難で、 延びてから直に切れる感覚でした。

 つまり0.1mm程の細さに引き伸ばすためには、 最初に「元の材料の幅を1mmほどにしておいてから加熱して引張る」 そんな手順で上手く作る事が出来ました。

 不思議な気がしましたけれど、 至極当然なのかもしれません。プラスチック素材は数珠つなぎになった炭素が主たる構造。

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 この直列した炭素原子の上下に水素原子がくっついているのが一番簡単な構造を持つポリエチレン。 

 そんな糸くずみたな多数の繊維状の材料がが絡みあって薄いシート状のプラスチック製のトレイなんか出来ている。 だから加熱して力を加えるとグニャグニャした状態の糸どうしが真っ直ぐに伸び切るまでは比較的小さな力で延びてくれるのかな? と自分を納得させた次第です。 間違ってたら、 誰か教えて!
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