農家の敷地の入口や畑の片隅に設置された自動販売機に栗の実が置かれる様になった。 茹でた栗を食べるのが大好きな僕だから、 この季節は大いに歓迎だ。
しかし、 売っている栗だからと言っても栗の実に産み付けられた卵が成長して実の中を喰い進み、 小さなトンネルが出来たり、 酷い場合は見た目も絶対に食欲を無くすほどに傷んでしまった実も混ざる。 それはスーパーの店頭に並んだものよりも、 農家の直販Boxの物に傷んだものの比率が多い様な気がしています。 僕の想像ですが、 農家の直売所の販売では、 水に漬けると浮かんでしまう物を除去する簡易な選別さえも実施せずに販売Boxに置いて売っている、 そんな事が原因かと思っています。
さて、 その水に浮かべて比重で選別する方法だが、 それが万能かと言えば、 そうとも言い切れない。 販売段階で水に浮かない状態であっても、 時間の経過で産み付けられた卵が幼虫になり、 実の中にトンネルが出来てくる場合もあるのです。 先月に榛名山の天狗山に登りに言った帰り道、 農産物の直売所が置かれた「ららん藤岡」で見掛けは見事な栗の実の一袋を購入、 帰宅後、 3回に分けて茹でて食べたのだが、 日にちが経過した3回目には虫食い状態の物に出会ってしまいました。 つまり、 一回目の物だって小さな卵が産み付けられていたけれど、 気がつかなかっただけなのかも知れないのです。
そして一昨日、 台風16号が通過した日の明け方、 栗林に行けば強い風で落ちた栗の実が拾えると思って出かけ、 充分1回分の実を拾って来たのです。 そんな地面に落ちたクリの実の中には落ちてから日にちが経過した様な物も混じっていました。 だから、 家に戻ってからはボールに水を張り、 栗の実をその中に投入、 浮かび上がった物を選別除去したのです。
水に浮いた原因を確認して見ようと、 取り除いた栗の中から2個だけ(Top写真)を包丁で割いて見たら・・・ 一つは見事に虫に食われた無残な状態でしたが、 二個目は見かけは中央部に凹み空間が生じているだけで、 食べても問題なさそうに感じました。 そこで全数を包丁で割いて中身を確認したところ食用に全く問題なさそうな感じの物でした。
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水に浮いたクリの実を包丁で割いて見た
そこで大丈夫そうな物は茹でて食べてしましました。
栗の実を水に浮かせて選別する方法は完全ではありませんねえ・・・