硬質塩化ビニール板 5t を用いて製作した試料ステージ
ガラス板試料ステージ改造 2021版 の記事で紹介した試料ステージ、 それを必要とした目的は雪の結晶が温度上昇で形が崩れる時間を稼ぐために、 雪の結晶に外部からの熱の流入を出来る限り小さくしようとする目的で、極薄のポリラップフィルムに撮影対象の雪の結晶を載せて撮影する、 そんな構造の試料ステージなのです。
そのポリラップフィルムを保持する構造物には0.5 t のポリプロピレン(PP) シートを用いたのですが、 へにゃへにゃしてラップフィルムをピーンと張って、その状態を長持ちさせるのが難しかったのです。
そんな薄い板を使用したのは、 従来から使用していた強化ガラス 5 t の試料ステージの上に重ねた状態で使用するためには、 合計した厚みは7 mm 以下にしなければならない撮影装置全体の中での制約条件があったためです。
今回はガラス板を省く事にしたため、 厚みのある塩ビ板使った試料ステージが作れたのです。
その制作過程を紹介します。
1. 設計図をコピーしたものを塩ビ板の上に貼り付けた後、
図面に従い、 下穴加工
2. 角穴の四隅となる部分に 6Φ 穴加工
3. 角穴の四辺となる部分はジグソーを使って切り抜き
6Φ 穴へ 幅の狭い曲線切用ジグソウーの刃物をいれて
切断の開始点とした。
4. 加工終了 Top 写真を見て下さい。
左:PPシート + ガラス板 右:硬質塩化ビニール板
両方ともに ポリラップフィルム を貼り付けてある