大阪城公園の野鳥 元山裕康のこんなん出てます!

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10/18 白斑キビタキの謎?

2016年10月18日 | Weblog
 今朝も素晴らしい青空。
 心も晴れ晴れと言いたいが、最近の 「白斑キビタキ」 が頭の中にあって、常に自問自答の繰り返し。

 日本でキビタキは2亜種が記録されている。一つは亜種キビタキ。もう一つは亜種リュウキュウキビタキ。
 大阪城公園でいつも見られるのが亜種キビタキ。一方亜種リュウキュウキビタキは、奄美諸島、琉球諸島に留鳥として生息し、屋久島、種子島、トカラ列島に夏鳥として飛来するとある。(日本鳥類目録 改訂第7版)

 どう考えても亜種リュウキュウキビタキがやってくるとは思えない。もちろん形態も明らかに違う。

 今回の 「白斑キビタキ」 は亜種キビタキであることは間違いないだろう。
 ではなぜ? 白斑だったり腰の黄色だったりするのだろう。長年大阪城公園の観察記録を続けているが、こんな奴は見たことがない。

 この秋に1羽だけだったら、生物界では当然にあること。これほど驚かない。
 それが次々と出てくる。今のところ8羽+2。

・9/4 飛騨の森、雨覆白斑、腰の黄色不明。
・10/13・14 梅林南西側、雨覆白斑、腰黄色。
・10/15 梅林中央 雨覆白斑、腰黄色なし、下面黄色。
・10/16 二番やぐら跡、雨覆白斑、腰黄色、下面部分的に黄色。
・10/16 豊国神社裏、雨覆白斑、腰黄色なし。
・10/16 市民の森、雨覆白斑、腰黄色なし。
・10/16 社会運動顕彰塔、雨覆白斑、腰黄色。
・10/17 梅林南側上桜広場、雨覆白斑、腰黄色。

 ブログを見たと先日コメントをいただいた。それには六甲甲山森林公園でも9月4日と10日に観察されている。
 
 この様子なら近畿全体。あるいは日本中。このような個体が観察されているだろう。

 こいつは何?。亜種キビタキ♂で第1回冬羽から第1回夏羽へ換羽が始まった個体。ではなぜ?換羽が早まった。
 30年近く大阪城公園を観察記録しているが、これまでは皆無。
 
 なのに突然これだけの数。これだけになると、たまたまという訳にはいかない。説明できる原因があるはず。
 それに行きつかない。快晴なのに頭がすっきりしない。

 あっ!
 少し前に観察撮影されたコウライウグイス。「白斑キビタキ」 騒動で忘れられたみたいだが、決してそうではない。
 撮影した方から写真を送っていただいて、露出補正や拡大表示でじっくり確認させていただいた。
 当日カメラのモニターを見た時は♂だろうと答えていた。しかし過眼線が後頭部では細くなるというか見えなくなる。
 図鑑の解説が正しければ♀になると思われるが、どうなんだろう。

 その前の人工川でのエゾセンニュウかオオヨシキリか。種々検討、北海道にある野鳥の会に生態を教授いただいた結果も含め総合し、オオヨシキリと判断した。

 今日のキビタキは、社会運動顕彰塔、市民の森、音楽堂西側上、豊国神社裏、一番やぐら、梅林などで♂2+♀型11で計13羽。

 メボソムシクイは社会運動顕彰塔、梅林で計3羽。

 コサメビタキは、人工川、豊国神社裏、一番やぐらで計4羽。

 ヒドリガモは計150羽ちょうど。
 カルガモは計6羽。

 コガモは内堀で1羽。今秋コガモが増えない。
 ハシビロガモは、北外堀で9羽。
 キンクロハジロは北外堀で7羽。

◎今日の可愛い鳥たち。
 キビタキ、メボソムシクイ、ヒドリガモ、オオバン、ハクセキレイ、モズ、シジュウカラ、カルガモ、コサメビタキ、アオサギ、メジロ、コガモ、ハシビロガモ、キンクロハジロ、カワウ、カワラヒワ、キジバト、ハシボソガラス、ハシブトガラス、ヒヨドリ、ムクドリ、スズメ。
コメント (2)
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