こんなに激しい風を目にした事はない。猛烈な風雨だった。
たまたま対策の出来ているマンションに住んでいたので、命の危険を感じることはなかったが、廊下に出た時の風は、思わず手すりにつかまった。
外は、トタンやごみや壁やごみ箱やシートや、すべて空を飛んでいた。
今日は登城の予定だった。ところが早朝に大将のメール。
「森は倒木、折れた枝が散乱し立ち入り禁止になると思われる」
「市民の森、太陽の広場東の森の景色が変わった。弓道場から太陽の広場東の森が見えない」
何だこのメールの意味と思いながら。朝からの鳥見は断念し、昼前に確認に出かける。
社会運動顕彰塔前に着いて回りの状況に唖然とする。クレーン車が作業を始めている。コーンが並べられて立ち入り禁止。
やむを得ず駐車場の方に回って太陽の広場東の森に。
目の前の景色に愕然とする、違うまったく違う。私の知っている太陽の広場東の森ではない。大阪城公園にこんな所はなかった。
想像をはるかに越える激しい変化の状態。
大将のメールにあった、景色が変わった。意味が分かった。
規制の外れた辺りから中に足を踏み入れる。枝葉をかき分け踏みながら倒木を超え進む。未踏の森林を進む思い。自分がどこにいるのか分からない。
辺りは大木が裂け、根こそぎ倒壊、枝が散乱、道も何もない。
始めて来た恐ろしい密林の中をかき分け歩く思い。ここがどこか分からない。
30年近く通った大阪城公園。目隠しされてもどこにでも行ける自信がある私が、木々の中で混乱している。
ここはどこだろうか・・・。分からない。
恐ろしいほどの変化。太陽の広場東の森にいるはずだと頭では理解しているが、現実の目の前は別の世界が広がっている。
ここはどこ?分からない。
空を見上げると、木々の間に青い空が広がって見える。こんな場所が大阪城公園にあっただろうか。ここはどこ?
頭が混乱して分からない。昨日の台風でとんでもない世界に変わってしまった。
決して大げさに言っているのではない。宮崎駿の世界に入り込んでしまったと気付く、えー!いつから!突然!なにー!
分からない!分からない。分かる事はその世界に入ったということ。
大阪城公園は変わってしまった。私の知らないとんでもない世界に変わってしまった。それに今付いた。
とりあえず、この森から脱出しないと。どうしていいか分からない。転倒しそう。頭部に何か落ちてきそう。
必死に歩く。鳥見の用意は何もしていない。ハシブトガラスとスズメとシジュウカラは目に入った。
大阪城公園がこの状況から復旧するには数か月かかるだろう。
これから秋の渡りの最盛期。多くの夏鳥たちがやってきて驚く。しかし野鳥たちは人とはケタ違いの歴史を生きてきた。
この程度はごく普通。ちょっとした変化の一つ。当たり前に渡ってくるのだろう。落ちた枝葉も、倒木さえも利用して普通に渡っていく。
当然私たちは観察しにくい。その結果観察数が減少し、台風の影響で鳥が少なくなったと答えを出して安心する。
しかし、鳥はもっとたくましい。台風で多くの野鳥が死んだと思う。でも残った奴はたくましく生きている。
1億数千万の鳥の歴史で、この程度の台風は数万回以上も経験している。数百万年のヒトとはケタが違う。
この秋の観察結果に興味がある。
たまたま対策の出来ているマンションに住んでいたので、命の危険を感じることはなかったが、廊下に出た時の風は、思わず手すりにつかまった。
外は、トタンやごみや壁やごみ箱やシートや、すべて空を飛んでいた。
今日は登城の予定だった。ところが早朝に大将のメール。
「森は倒木、折れた枝が散乱し立ち入り禁止になると思われる」
「市民の森、太陽の広場東の森の景色が変わった。弓道場から太陽の広場東の森が見えない」
何だこのメールの意味と思いながら。朝からの鳥見は断念し、昼前に確認に出かける。
社会運動顕彰塔前に着いて回りの状況に唖然とする。クレーン車が作業を始めている。コーンが並べられて立ち入り禁止。
やむを得ず駐車場の方に回って太陽の広場東の森に。
目の前の景色に愕然とする、違うまったく違う。私の知っている太陽の広場東の森ではない。大阪城公園にこんな所はなかった。
想像をはるかに越える激しい変化の状態。
大将のメールにあった、景色が変わった。意味が分かった。
規制の外れた辺りから中に足を踏み入れる。枝葉をかき分け踏みながら倒木を超え進む。未踏の森林を進む思い。自分がどこにいるのか分からない。
辺りは大木が裂け、根こそぎ倒壊、枝が散乱、道も何もない。
始めて来た恐ろしい密林の中をかき分け歩く思い。ここがどこか分からない。
30年近く通った大阪城公園。目隠しされてもどこにでも行ける自信がある私が、木々の中で混乱している。
ここはどこだろうか・・・。分からない。
恐ろしいほどの変化。太陽の広場東の森にいるはずだと頭では理解しているが、現実の目の前は別の世界が広がっている。
ここはどこ?分からない。
空を見上げると、木々の間に青い空が広がって見える。こんな場所が大阪城公園にあっただろうか。ここはどこ?
頭が混乱して分からない。昨日の台風でとんでもない世界に変わってしまった。
決して大げさに言っているのではない。宮崎駿の世界に入り込んでしまったと気付く、えー!いつから!突然!なにー!
分からない!分からない。分かる事はその世界に入ったということ。
大阪城公園は変わってしまった。私の知らないとんでもない世界に変わってしまった。それに今付いた。
とりあえず、この森から脱出しないと。どうしていいか分からない。転倒しそう。頭部に何か落ちてきそう。
必死に歩く。鳥見の用意は何もしていない。ハシブトガラスとスズメとシジュウカラは目に入った。
大阪城公園がこの状況から復旧するには数か月かかるだろう。
これから秋の渡りの最盛期。多くの夏鳥たちがやってきて驚く。しかし野鳥たちは人とはケタ違いの歴史を生きてきた。
この程度はごく普通。ちょっとした変化の一つ。当たり前に渡ってくるのだろう。落ちた枝葉も、倒木さえも利用して普通に渡っていく。
当然私たちは観察しにくい。その結果観察数が減少し、台風の影響で鳥が少なくなったと答えを出して安心する。
しかし、鳥はもっとたくましい。台風で多くの野鳥が死んだと思う。でも残った奴はたくましく生きている。
1億数千万の鳥の歴史で、この程度の台風は数万回以上も経験している。数百万年のヒトとはケタが違う。
この秋の観察結果に興味がある。