大阪城公園の野鳥 元山裕康のこんなん出てます!

●●情報も含めた速報です●●( 詳しくはそれぞれご確認を)

台風21号 大阪城公園の惨状② 追加情報ノスリ・ツミ。 2018.9.6

2018年09月06日 | Weblog
 早朝に北海道で地震のニュース。台風21号の被害もまだ心配されているのに、その前は西日本集中豪雨・・・自然災害が続いている。猛暑も豪雪も。

 人は間違った方向に向かっているのだろうか。こんな時だからこそ私たち鳥見人は、鳥を見て記録し報告し、鳥を通して自然の変化を感じないといけない。鳥が好きだから楽しかったで墓に入ってはいけない。

 昨日に続いて大阪城公園の様子を確認に出かけた。今日は、音楽堂西側上から梅林南側上桜広場、豊国神社裏~修道館裏、本丸、天守閣東側配水池、飛騨の森などを回った。

 やはりひどい状態。途中出会った鳥友T氏、私と同じ年代だ。話しの中で第二室戸台風が出る。
 彼と全く同じ思い。あの台風で私の家の塀が倒壊した。以後最後まで塀のない生活。屋根の瓦が飛んだのか雨漏りがするようになって、数年間は雨が降ると、バケツや鍋を並べて雨水を受ける暮らしだった。

 いつも言うように貧乏自慢なら誰にも負けない。でも子供のころは鍋を並べる雨漏りも楽しかった。親の苦労も知らずに。

 今日回った地域も折れた木が散乱し、大木が幹から裂けて道をふさぎ、根元から倒壊して中を見せる。ただただ酷い状態。

 ただし、大まかな印象としては、中小の木の散乱は辺りにあるが、大木は各所で倒壊のイメージ。
 少ないながらも観光客も散歩の人もランニングの人もいる。道端の倒れた木を見ながら歩いている。スマホで撮影している人もいる。そのような地域は、とりあえず最低限の整備をしたのだろう。

 今朝の時点で、太陽の広場東の森をのぞき、通行に苦労する場所。(基本的にコーンなどが並べられて通行禁止となっている)

・音楽堂西側上の小路。木々をまたいで避けて何とか通れる。
・修道館裏。自転車は不可、道をふさぐ大木の場所は南外堀天端に上って通れないことはない。
・天守閣東側配水池の北側。倒れた大木の下をくぐって、木々をまたいで這って落木を分けてやや困難も進めないこともない。
・飛騨の森の北外堀天端。部分的に通行困難。降りたり上ったりして迂回しながら進む。

 太陽の広場東の森はまったく違う。散歩もランニングも論外。迷い込んだ私が迷子になるくらい。狭い通路でなく広い面なので、左右に迂回を繰り返して進むことはできるがどっちに進んでいるか分からなくなる。

 ほぼすべての木々が被害を受け、四方に根こそぎ倒れた大木。折れた中小の木々が散乱し積もって先が見えない。

 なぜ太陽の広場東の森の被害が一番大きかったのだろうか。本丸などの方が高い位置にあり風を防ぐ建物もない。一番激しく風を受けたのではないかと思うが。

 太陽の広場東の森、今朝はわずかに取り除かれていたが、復旧するのはかなり先になるだろう。

 今朝も被害状況の確認が主で、双眼鏡も持たずに短いレンズを付けて回っただけ。情報では、コルリ♂若が飛騨の森。豊国神社裏にオオタカ。
 それに修道館裏でコサメビタキが1羽。倒木にとまっていた。
 カワラヒワの声をよく耳にした。シジュウカラ、コゲラが楽しそう。鳥は何とも思っていない。

※追加情報=ノスリ元ヘリポート。オオルリ♂市民の森。ツミ市民の森。
 この情報はちょっと気になる。大木が裂けようが倒れようが、鳥は普通にやってくる。渡りには関係ない。とこれまでも書いている通り。

 なのでそのとこには驚かないが、ノスリは先日元射撃場でとまっているところが撮影されたばかり。大阪城公園で3回目だった。

 そしてツミは昨年の秋から冬にしばらく滞在し観察撮影された。残念ながら私には出合いがなかった。正直ちょっと悔しい思いの鳥である。
 来春まで滞在してくれないだろうか。願っている。 
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台風21号 世界が変わった 大阪城公園① 2018.9.5

2018年09月05日 | Weblog
 こんなに激しい風を目にした事はない。猛烈な風雨だった。

 たまたま対策の出来ているマンションに住んでいたので、命の危険を感じることはなかったが、廊下に出た時の風は、思わず手すりにつかまった。
 外は、トタンやごみや壁やごみ箱やシートや、すべて空を飛んでいた。

 今日は登城の予定だった。ところが早朝に大将のメール。
 「森は倒木、折れた枝が散乱し立ち入り禁止になると思われる」
 「市民の森、太陽の広場東の森の景色が変わった。弓道場から太陽の広場東の森が見えない」

 何だこのメールの意味と思いながら。朝からの鳥見は断念し、昼前に確認に出かける。
 社会運動顕彰塔前に着いて回りの状況に唖然とする。クレーン車が作業を始めている。コーンが並べられて立ち入り禁止。

 やむを得ず駐車場の方に回って太陽の広場東の森に。
 目の前の景色に愕然とする、違うまったく違う。私の知っている太陽の広場東の森ではない。大阪城公園にこんな所はなかった。

 想像をはるかに越える激しい変化の状態。
 大将のメールにあった、景色が変わった。意味が分かった。

 規制の外れた辺りから中に足を踏み入れる。枝葉をかき分け踏みながら倒木を超え進む。未踏の森林を進む思い。自分がどこにいるのか分からない。

 辺りは大木が裂け、根こそぎ倒壊、枝が散乱、道も何もない。

 始めて来た恐ろしい密林の中をかき分け歩く思い。ここがどこか分からない。
 30年近く通った大阪城公園。目隠しされてもどこにでも行ける自信がある私が、木々の中で混乱している。
 ここはどこだろうか・・・。分からない。

 恐ろしいほどの変化。太陽の広場東の森にいるはずだと頭では理解しているが、現実の目の前は別の世界が広がっている。
 ここはどこ?分からない。

 空を見上げると、木々の間に青い空が広がって見える。こんな場所が大阪城公園にあっただろうか。ここはどこ?
 頭が混乱して分からない。昨日の台風でとんでもない世界に変わってしまった。
 決して大げさに言っているのではない。宮崎駿の世界に入り込んでしまったと気付く、えー!いつから!突然!なにー!

 分からない!分からない。分かる事はその世界に入ったということ。
 大阪城公園は変わってしまった。私の知らないとんでもない世界に変わってしまった。それに今付いた。

 とりあえず、この森から脱出しないと。どうしていいか分からない。転倒しそう。頭部に何か落ちてきそう。
 必死に歩く。鳥見の用意は何もしていない。ハシブトガラスとスズメとシジュウカラは目に入った。

 大阪城公園がこの状況から復旧するには数か月かかるだろう。
 これから秋の渡りの最盛期。多くの夏鳥たちがやってきて驚く。しかし野鳥たちは人とはケタ違いの歴史を生きてきた。

 この程度はごく普通。ちょっとした変化の一つ。当たり前に渡ってくるのだろう。落ちた枝葉も、倒木さえも利用して普通に渡っていく。
 
 当然私たちは観察しにくい。その結果観察数が減少し、台風の影響で鳥が少なくなったと答えを出して安心する。

 しかし、鳥はもっとたくましい。台風で多くの野鳥が死んだと思う。でも残った奴はたくましく生きている。
 1億数千万の鳥の歴史で、この程度の台風は数万回以上も経験している。数百万年のヒトとはケタが違う。
 この秋の観察結果に興味がある。
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サンショウクイ撮影される。 2018.9.3

2018年09月03日 | Weblog
 明日は大雨大荒れの予報。普通以上に気を付けよう。
 今日もこの時期としては妥当な感じ。それなりに観察されるといったところ。

 サンショウクイがもみじ園で観察撮影された。H夫妻である。早くから二人で園内を散策し鳥を楽しんでおられる。

 キビタキの♀タイプは、梅林南側上桜広場、太陽の広場東の森、市民の森で計3羽。

 コサメビタキは、飛騨の森と修道館裏。

 サンコウチョウ♀型1羽が、市民の森。
 
 コムクドリ♀1羽、豊国神社裏。

 エゾムシクイ1羽、豊国神社裏。 

 ノスリ1羽、先日元射撃場でとまっているのが観察撮影されたが、今日は上空飛翔。
 
 オオタカ1羽、元ヘリポートほか。

※追加情報 オオルリ♂若・♀豊国神社裏、コサメビタキ豊国神社裏、チョウゲンボウ空堀、センダイムシクイ・エゾムシクイ市民の森。

●今日の観察種=キビタキ、コサメビタキ、サンコウチョウ、コムクドリ、エゾムシクイ、ノスリ、オオタカ、オオルリ、チョウゲンボウ、センダイムシクイ、キジバト、ハシボソガラス、ハシブトガラス、ヒヨドリ、ムクドリ、スズメ。

★昨日はコルリのウエーブ・デーだった!!!私もびっくりのニュース。 

 昨日のブログを見ていただいたら分かるとおり、朝から鳥は少なくダメな日だと。
 修道館裏でおきらく先生に出会って、ようやくキビタキやコサメビタキなど情報が。しかしその時でもコルリは飛騨の森のみだった。

 夜になって大将からの情報で、コルリが各所に11羽出たと!これは驚き!
 飛騨の森、梅林南側上桜広場、修道館裏、西の丸庭園、天守閣東側配水池でコルリが!!

 昼頃から観察者が一気に増えて見つかったのか、昼に小群が移動してきたのか分からない。
 しかも従来、コルリの秋のピークは8月だったが9月にずれた。

 その理由は何。台風が多かったとか猛暑だとか軽々に答えは出せない。あくまでも科学的な根拠を元に証明しないといけない。
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コルリ・ヤブサメ・キビタキなど 2018.9.2

2018年09月02日 | Weblog
 非常に強い台風が迫っている。気温は一時よりは低くなって少し楽。

 大阪城公園に着いて、太陽の広場東の森、市民の森、みどりのリズムといつものコースを歩くが全く出合いなし。9月に入って少し期待してきたのに。
 元射撃場前で、教育塔裏から人工川など城南地区を回ってきたひでキングに会う。彼も夏鳥全くなしと。私もここまでゼロ。

 その後、数人とも出会うが異口同音に 「今日はダメだ、全然いない」
 私は早くも戦意喪失の気分。とりあえず一通りのコースを回って・・・。と考えながら修道館裏に向かうと、ばったり出会ったのが、おきらくさん。

 彼は暗いうちから緻密にじっくり観察することで知られている。それを知ったうえで私は声をかけた
 「さすがに、今日はダメでしょう」
 「えっ! すごくいい日ですよ」
 意外といった顔を向ける。そしてコサメビタキやキビタキの観察情報を。

 これからは、おきらくさんを 「先生」 と呼ぼうと思った。おきらく先生。私が勝手に名付けた。
 本人から止めてくれ!訴える!と言われたら直ちに止めるつもり。

 ずいぶん前に市民の森で出会った男。体に似合わず、繊細にじっくりあきらめず徹底的に観察する。
 この素晴らしい観察姿勢と、彼の雰囲気で私は 「大将」 と呼ぶようになった。今や大将の名を知らない者はいない。本名は知らなくても。

 センダイムシクイ、梅林南側上1羽。

 コサメビタキ、豊国神社裏と天守閣東側配水池で2羽。

 キビタキ、豊国神社裏、飛騨の森で、♀型2と♂1の3羽。

 今日一番にぎわっていたのは飛騨の森。コルリの♂若とヤブサメが一緒に行動している。離れた所ではコルリの♀。カメラマンが20数名。

 知り合いも多く、酒の会の三役がそろっている。怖い怖い・・・。そのうえ今日は新しく役職に就いた、秘書室長まで。
 新任の秘書室長、女性ではあるが、酒は並みの男にひけをとらない。

 若い時の私なら勝負できると思うが、今なら簡単に倒されてしまう。勝負しない方がいい。酒の会の秘書室長は適任である。

 台風接近で今週の空模様ははっきりしない。渡りとの関係。どうなんだろう。
 オオタカが天守閣東側配水池ほか、各所で見られている。昨日は市民の森でドバトを捕食する写真を大将から送ってもらった。
 これまでよく見られていた個体とは違うようだ。複数羽のオオタカが飛来しているのは間違いない。

●シジュウカラ、センダイムシクイ、ヤブサメ、コルリ、オオタカ、コサメビタキ、キビタキ、カルガモ、キジバト、ハシボソガラス、ハシブトガラス、ヒヨドリ、ムクドリ、スズメ。
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