全高校で到達度テスト 大学入試改革 再生会議が提言へ(産経新聞) - goo ニュース
またくだらない提言をした。2次試験を「人物評価」にするだと。
バカも休み休み言え,とは語り尽くされたことばであるが,九大をはじめとする旧帝大の方々は「またアホなことしくさって...」と思っているだろう。
そもそも指摘が的外れ。現行のセンター試験に対しての「知識偏重」についても,2次試験への「学力ばかりをみて」についても。
結論からいえば,入試で,しっかり受験勉強したかどうかで人生が決まっているのは事実であり,それはまた客観的なのだ。けして「偏重」ではないし,むしろ「公平」なのだ。
18歳の人間への人物評価ってなんだよ。自分におきかえたら,自分は学生になって就職先も考えたし,趣味も変わった。そういう主観的なものをどう評価するというのだ
センター試験が知識偏重だというなら,教科書丸暗記で生物Ⅰにでもチャレンジしてみるとよい。平均点もとれはしまい。数学においてはもっと致命的で,「どこから手をつけるのかわかりません」 になる。
現行入試は,もちろんすべてにおいてベストではない。しかし,「センター試験で最低限の基礎学力=真面目さ」を測り,「2次試験で応用力を測る」という点で,十分機能している。
九大は,すでにAO入試廃止をしてからずいぶん経過する。それは,面接はめんどくさくて評価が一定にならないからだ。慶應SFCのAO入試にしたってそういう面がある。
こうした「一流」といわれる大学でさえ困難な入試を,これ以上混乱させるのは,以前から指摘してきたとおり,「この国のTOPは,若者の実力を早期に奪い,自分の抵抗勢力として育てない」ことが目的としてあるのだ。既得権益の確保が何より重要なのだ
センター試験を「点数別」にせず「段階別にする」というのも困ったもの。世の中は「輪切りで点数だらけで」評価されるし,評価する。こうした現実に目をそむけて欧米の猿マネをするこの国に,果たして未来はあるか。
自民党が腐っているというのは,中教審設置時代から「腐った教育行政」を行ってきたからであり,その度に受験生が振り回されたことにもよっている。
国大協などは協力して,この提言に対ししっかり反論してほしい。「大臣,あんたの人物評価を,数学の問題だけでも行えるよ」と。それほどまでに,良問が揃っているのが現実だ