いままで,医療費については自分のことだけで精一杯だった。甲状腺癌,盲腸,ともに20万円を超える自己負担が生じたが,生命保険のおかげで救われた。
父の退院についても,手術などになんと500万円以上かかっていた。しかし,後期高齢者一定負担額というのがあるらしく,それ以外は請求されなかった。
自身,介護保険も納入している。父もである。だから,ある意味納得のいく医療費でもあったが,もし自分が父と同じ手術をしたら100万オ-バーの請求書が来たはずだ。
僕は民間の保険に23歳から加入している。当時,スキーでケガをしたので他人ごとではないと思ったから。同様に,クルマの保険も手厚いものになっている。
そういう安心さと引き換えに,民間の保険は相応の保険料があるわけだが,公的保険制度においては,今回の父の入院で唸るばかりである。
たしかに,都民としての税金も安くない。しかし,本当に財源としてよいのか。そもそも不足するのではないかと。
ただはっきりしているのは,しっかり納めてしっかりケアを受けられれば,それでよいと思う。ただし,介護認定についてはわからないことが多い。幸い,父は要介護ではないのだが。
一度,しっかりした新書を,別の視点で書かれた2冊を,読もう。
そうしないと,自分のいままでの考えでは,もはや限界だと知った次第である。
父(とうちゃん)の退院が決まった。6/4である,というか,その日に迎えに行くしかないので。
母が状況を聞いてきた。心臓以外は大丈夫。つまりはリハビリだけが肝要だということを。
幸い父は自営業。一か月以上休暇をしてしまったが,先日もお客様がお見舞いに来てくださった。なんという果報者。同時に,自分にはない人柄を尊敬はする。マネはできない。もって生まれた性格の差だ。
山のような書類整理がある。PCを使っての見積もりなどもある。廃棄すべきものも残っている。仕事はてんこ盛りだ。
齢80にして現役。最後に執刀医がこう言ったそうだ。「まさか,こんなに早く回復するなんて」。最初から「そこら辺の老人と一緒にするな」と家族は言っていたのに。
体力労働の重要性。なによりもそれを感じた。同時に,サラリーマンである自分の弱さも知った。自分が居なくても仕事は回るんだよね。
だが,僕も父の子供であるからして,より一層精進しよう。
いろいろなことがあった1か月弱で,関係する釣友にはとくにご心配頂いた。
あらためて深謝します。
とうちゃんは,これから日本一の,2度目の心臓手術をした男として,再起してもらう。合意形成は行われた。
旧車からの買い替えを考えているが,やっぱり気が進まない。結局見ているのは,青春時代にあこがれたクルマのカタログばかり。
昔は,シビックがあった。カローラレビンがあった。しかし,いまはまったくない。MTさえなくなった。
楽しくないのだ。
貴重な旧車に乗っているのだと,改めて実感する。
そんなわけで,新車を見に行っていない。興味がないからどうしようもない。
そういえば,父の退院のめどが経たない。ペースメーカー強化型にするかどうかの瀬戸際で,要は,できれば手術をしない方がよいということらしい。
それにしても,世の「お父さん」は割り切ってミニバンなどを購入するのだろうか。
自分には,やはり高額な買い物であるし,割り切って購入などができない。
オートマというだけなら,旧車のオートマではどうなんだろう。かえって危険かもしれないが。
1600GTのATでも探してみるか。