【米国はこう見ている】 通算465発の殿堂選手「米はオウを認めなかった。イチローの通算安打も…」
また『巨人の星』の一場面を思い出してしまったかのようだ。
それはイチローが快挙を成し遂げながらも「ピート・ローズが称賛してくれないのなら,そういうことですよ」と発言したこと。
日本では,張本勲(3000本安打の人)はじめ誰もが絶賛している。記録は記録であり,それが日米通算だろうとなんだろうとかまわないということだ。
米国ではこれで議論が分かれる。おそらくは「日本人ごときに...」「野球は米国発なのに...」という,ひがみ・ねたみ・そねみも相当あると思う。
野球のようにややこしくない,実力だけのバスプロの世界でさえ,田辺プロにしろ大森プロにしろ相当な苦労をしたと聞く。マイナーゆえの苦しさがあるという。
釣りで「琵琶湖だからさ」「霞だからさ」などといっていてもしょうがないといつも思う。釣りには,地域にあった釣り方があり,地域にあった道具がある。そして,その地域ならではの記録というものがある。
そんな,「釣りの常識」を『釣りキチ三平』から学んだ諸氏は多いだろう。しかし,こと野球になると,こういう議論が生まれる。
米国はWBCでも日本に負けている。負けるから開催しなくなったとは有名な話である。あのときのイチローのスーパープレイと,普段見せない情熱を,多くの人は覚えているだろう。
まあ,大リーグから日本に来て大活躍した選手って,スタルヒン(古い),バース(30年以上前)ぐらいかな。
アメリカの選手でぐだぐだ言っている奴は,日本に来たらいい。そして,変化球主体の日本野球に翻弄されるがよい...とは,わが一徹コ-チがすでに指摘していたのである,遠い昔に。