箱根駅伝が終わった。第100回大会だからなのか,学生連合チームはなかった。
青山学院の勝ち方は想定していた。1区で9位だったが「こんなもんじゃない」と家族に説明していたらあっというまに逆転。
いや,一番驚いたのは母校の活躍だった。
いままで,往路で少しでも調子がよくても復路で抜かれたり,正直いつもイライラしていた。
「山の妖精」は見事区間新記録。誰よりも軽やかに走り抜けた。時代が変わった。
初出場が20年前だという。たしかそのとき,父と箱根湯本まで応援に行った記憶がある。見ていてあっというまの出来事だった。総合はほぼビリだった(19位だったようだ)が,応援する人々の気持ちが嬉しかった。
少子化が極度に進んだ日本で,そもそも学生集めに苦労する大学が多い。事実上,入試があるのは関東圏でいえばGMARCHレベルまで。あとはもう自動的に入学できる時代。
駅伝にもいろいろな大会があるが,ハコネだけは特別。正月2日間,朝は7時から午後14時ぐらいまでぶっ通し放送。そして視聴率も半端ない。
つまりは,費用対効果の面で,関東圏の大学は男子駅伝に力を入れているところが多くなった。ゆえに城西に至っては女子短大は募集停止した。
高校が高校野球に力を入れているように,大学はやはり箱根駅伝なのかと思う。反面,関東の大学だけで構成されることに将来性を危惧する。「全国」箱根駅伝であってもよいように思う。まあ,予選会は必須で参加校は25校ぐらいまでが交通規制上限界だろうけれども。
それにしても駅伝監督は大変らしい。ある大学では生活習慣からの指導になっていたそうだ。実際,普段の生活がもろに影響する。「駅伝バカ」になって実社会で通用しないのでは大学の意味がない。そんな理由を悟ってなのか,駅伝を最後に陸上生活を辞める生徒もけして少なくない。
さまざまな人間模様が垣間見える箱根駅伝。
次回は101回大会。気が遠くなるようで,もうすでに準備は始まっているだろう。