話し合いをするだけ日本は紳士的だと思う。トランプなら一刀両断「尊敬はしている,しかし猶予はない」と一方的に通告するだろう。
この協議,日本は絶対に妥協してはならない。理由は,週刊誌ネタでは「与党の敗北」といっている参議院選挙対策のため「だけ」でなく,国家の存亡に関わるからである。
大義として,韓国が武器製造に転用しているという事実がある。WTOに訴えて本気の勝負をしたら負ける韓国は,日本よりはるかに経済的に終わっているので断末魔の叫びをしているのだろう。
徴用工問題,竹島問題,さまざまな憶測もあるし,ただの非難も聞こえてくる。
だが,IWC脱退,ハンセン病対応,韓国への禁輸。この3セットは,国民にかなり強いメッセージになっている。いままでの歴史上,こんなに与党に追い風になっている背景は見たことがない。
もっとも,そうしたメッセージに踊らされるだけではダメだが,それでもこの3点セットのメッセージは,参議院選挙に極めて有効に働くだろう。与党が敗北する理由として「消費税10%」が指摘されるが,もはや「終わっている年金制度」であっても,自分の父母もその恩恵に与っている以上,「批判」できても「非難」できない。健康保険制度についても,父はそのおかげで生き延びたのだから。
そもそも政権交代した歴史を振り返るとたしかに混乱だらけである。「自社さ連立政権」なんて訳のわからない時代があったことは記憶から抜けない。
くれぐれも,週刊誌ネタで一喜一憂するようなことは自身卒業した,というところだ。もう,辟易している。たぶん,有権者心理としてはそうなるという読みがあるはずだ,与党には。