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母に伝えた。ボケの花の色は,子供の頃から母の色だったと。
母が着ていた現役時代のスーツに,まさにピンクのものがあった。初めて見たときは「どういうセンスしてるんだ」と驚いたもの。一緒に電車に乗るのが恥ずかしい
のに,重い出張用カバンをよく持たされたっけ
。
だが,母の純現役時代は実に24年前まで遡る。つまりは最終年度が2000年で,景気はよかったようだ。
民間企業なのに夏1ヶ月の休暇。だから転職したって当時は言っていたけど,いまそんな会社はないだろう,さすがに。休みでもPC持たされて,ワーケーションといって酷使されるのがオチ。
話が逸れたが,母がピンク色の服を好んでいるのは確か。そして,それが意外に似合っていると見えるようになったのは,自分が30歳過ぎた頃だろうか
ボケ自体は,たしか中学校か何かの卒業祝いでもらったもの。姉も同じ学校だったので,ボケは都合2本あった。
そのうち,ボケの太い幹が邪魔だとか言い出して,切られてしまったのが実は昨年ぐらいの話。僕は悲しんでいたのに。
なによりキンカンに,いやアゲハの幼虫に興味が移ってしまったため,ボケを植えることなど狭い庭であるが叶わないと思っていた。
すると,これを父と買ってきたとのこと。
息子のいうことを本気にするところ,いや素直になるところはよいところだ。
そうそう,せっかく実がなっているキンカンに防鳥ネットを張っていたが「鳥に自由に食べさせたら,また新たな鳥が来たり,新しい芽が出たり,かえって楽しいのに」と独自の生態系論を伝えると,これまたネットをとっていた。まあ,キンカンの実もとっていたけど。
そんな,ちょっとした詩が家族の行動を変えた事例である。