14年前の雑誌をいまだに持ってる。これだけは別。定価がいまとは違う。
矢口高雄先生が亡くなって寂しいけれど,単行本だけでなく2006年6月の『Basser』は別格だ
なにしろ大特集。バスプロとかが談義していた。
この頃の自分は水郷時代。毎週水郷に通っていた時代。22時就寝,2時起床,5時釣り開始なんて無茶苦茶やっていた時代。帰宅は21時過ぎでバタンキュー。若かったなあ。
当時,すでにメディアが徐々にインターネットに移り始めていた。実際,僕もこの頃は,掲示板に書き込みなんかを始めていたし,そのせいかコーナーで記事を書いていたっけ。でも,スマホでHPを観る時代ではなかったかな。あ,スマホは2010年以降の普及でしたかね
そんな,自分にとってのネットデビューの頃だけど,やっぱりこの『Basser』だけは違った。表紙を見た瞬間に買っていたもの
名言集に唸る。いまでも。これが三平の世界。
いまも『釣りマンガ』はある。ちなみに『釣りバカ日誌』は「釣り」じゃなくて「サラリーマン漫画」のエッセンスとしての釣り。釣りそのものを語るのでなく,実写映画が楽しいように,釣りを少し身近にしたぐらい,という作品かもしれない。西田敏行と石田えりのコンビは最強だったね。
『釣りキチ三平』『9で割れ!』『螢雪時代』と矢口先生作品を通読していくと,三平のひらめきは間違いなく矢口先生のひらめきであったということがよくわかる。
今回は気合を入れてスキャンしたので,細かい文字も見えるはず。ただし,全ページスキャンは大変なのでしないヨ。この雑誌を持ってない人がうらやましがる姿を想像しながら記事を書くという,なんとも意地汚い根性をさらけ出しているに過ぎないのだ。
それにしても,「有明海のムツゴロウ」とか「茜屋流小鷹網」は,「魚との触れ合い」を描いた非常に好きなエピソードだが,座談会では,やれブルーマーリンだイトウだと盛り上がっている。関和プロも当時30代だったから,しょうがないだろうけどネ。
究極は,自分の在庫をフルスキャンしてデジタル化して所有するのが将来的には安全だと思っている。その反面,紙が朽ちていくのもかび臭くなるのも僕は好きだから,おそらく入院で長期療養なんてことでもなければ,スキャンすることも電子書籍も買わないだろう。いや,マジで入院とかしたくないです,とくにコロナの時代は。
名言集を読むだけでもいい感じ。
きっとこれ,僕ら世代に向けて書かれたんだろうな。座談会もほぼ同世代の人々のものだったしね。