石破総理について正直期待していなかったが,今回は「安堵」した。
トランプの「要求」がいかにもトランプ独自のようなことを指摘する声があるが,そもそも交渉は「相手を自分の懐に呼び寄せる」ところから始まる
たとえば仕事で重要案件があって「WinWin」になればよいとしよう。そのとき,自分なら「自分から」場所も時間も設定しない。
あくまで相手に設定させ「自分は都合をつくって」あげるのだ。この時点で「時間の支配は自分に」ある。すでに一歩リードだ。
要求項目は想定しておき,あらかじめ「200の要求がある」つもりで臨む。
終始対話に応じながらも,最終的に「200はそもそもふっかけ。100でなく80を合意点」において交渉。
こんな,30代のときに腐る程読んだ「ビジネス啓蒙書」と同じことが今回の首脳会談でも展開されただけの話ではないか
アメリカの属国であることは,日本国憲法の成り立ちからいって避けられない事実。
ならば,それを有利に使うしかない。なんだかんだ言っても,本家の米国よりも「よい意味で」優れているところも多い日本国憲法だ。
USスチールの件は「投資」になったって構わないではないか 日産とホンダが「WinWinで」なんて怪しい記者会見からわずか一ヶ月で破綻したのに比べればずいぶんマシである。
もっとも,両手を上げて賛成というわけでもない。石破のねらいがよくわからないというより,官僚がどこまで主導しているのかが読めないからだ。
「ザイム真理教」と指摘される日本の官僚システム。それを牛耳るのは間違いなく国家公務員。旧帝大出身のエリートたち。
でも,たしかに学力差があって,地図の見方に差が出てくる。相当しっかり勉強しないと彼らに立ち向かうことなどできない。いや,だからインフルエンサーは海外移住してしまうのだ。
自分の人生が「負け組」だと思い出すとどんどん負けてくる。精神的なものってそういうもの
とりあえず,成り行きをしばし静観しようではないか。