
沖縄県今帰仁村 「 イチグスク墓 」

イチグスク墓の墓標

墓の前にあるジニンサガーラ
今帰仁村の平敷にあるジニンサガーラの河口近くにイチグスク墓がある。
別名に『 池城墓 』 とも呼ばれている。
イチグスク墓へは県道505号線から左の脇道に入って150mほど行くと
右に墓へ続く道があり、ジニンサガーラという川に架かる小さな橋を渡って、
左手に行くと墓が目の前に見えて来る。
墓の周りにも古墓がいくつかあり、
山の中腹まで崖がくぼんで墓を守るようになっている。
イチグスク墓は保存状態が良く、中央の納棺部分は木製の扉で塞がれている。
墓の左には墓碑があり、1670年に建造された事が書いてある。
その裏には墓を建造する際に那覇から石工を呼び寄せた事が記されている。
この墓には領主であった 『 さきやま大やくもい 』 、その妻の 『 あむしたれ 』 、
子供の 『 玉城 ( たましろ ) のろ 』 が安置されている。
『 大やくもい 』 は 『 親雲上 ( ぺーちん、ぺーくみー ) 』 の意味や
『 大役を勤める者 』 を意味する。